20周年記念コラボディナー@ヌッフデュパプ盛岡さん

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今週17日(水)は盛岡のヌッフデュパプさんで、
20周年記念のコラボディナーに参加させて頂きました。

ヌッフさんの20周年(!)祝いでありながら、
パッソアパッソの有馬シェフと、ヴィナイオータの太田社長の
なんとも貴重なコラボディナー@盛岡ということもあり、
いろんな想いでそれぞれの方が参加されたことと思います。

そんな中、私にとっては、この画像を額に入れて飾りたいくらい、
今回メインとなったジャージー経産牛の命のバトンを
それぞれの立ち位置・役割で、大切に大切に繋いできた人たちの想いを
痛いほど感じて、とても象徴的で大事な時間となりました。

まず、この子が生まれてから、ずっと一緒に家族のように過ごしてきた、
三谷さんご夫婦と息子さんたち。

そして、乳牛としての役割を果たせなくなったこの子を
お肉として生かすために、引き取って再肥育した中屋敷さんと息子さん。

そのお肉を枝肉になった後、今の自分にできるベストを尽くすのみ、
と関わらせて頂いた自分。

この食事会のお肉に何を使うか、ご相談があったときに
「ちょうど三谷さんのお肉が出ますよ」と思わず言った私に
「そんな意義あるチャレンジならぜひ使おう!」と、言ってくれた伊東ボス。

そして、その想いに賛同して頂いて、
シェフにとっても未知のお肉なのに「その子でいこう!」と言ってくれて、
骨も脂も腎臓も、この子のすべてを余すことなく使い切って、
私たちの想いを最大限に表現してくださった有馬シェフ。

そして、私たちの想いの繋がった、このお肉を最大限に生かすワインを
ご提案してくださった太田社長。

さらに言えば、この1枚の中に、
いろいろ間に入って繋いでくれたヌッフの中村シェフと、
私のこの子への想いの強さを理解してくれて、枝肉の扱いにおいて
最大限の協力をしてくれたマルヨシの平井専務がいてくれたら完璧かと。

みんながベストを尽くした、幸せなバトンタッチだったと思うのです。

三谷さんご一家にとって、自分のうちのお肉を食べるのが初めて、
ということもあり、牛の命のことをまた別の角度から真剣に考えさせられる
貴重な機会にもなりました。

この日も何度も有馬シェフに「本当にありがとうございました!」
と感謝を伝えながら、泣きそうになってて「泣き過ぎだよ~笑」
と言われていましたが、今書いててもまたジーンとしてきます。

思い起こせば、ちょうど1年前に三谷さんの奥さんと
岩手県のイベントでお会いしたのがすべてのきっかけ。

おさんぽジャージー@三谷牧場さん

この時には1年後に実際にこんなことが起こっているなんて
想像もしていなかったなぁ。

自分が今後、やっていきたいことがまた明確になった気がします。
今回、関わって頂いた皆さま、本当にありがとうございました。
さらに自分の力をつけていくことができるように頑張ります。

2016年2月20日
荻澤 紀子

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有馬シェフが、この子が枝肉になってからも、
いかに大切に扱われてきたか、詳しくお話してくれました。

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太田社長のお隣で、いろいろとアツい想いを
お聞きすることができたのもありがたい時間でした。

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自分もこの子のことをお話させて頂きましたが、
想いが先行しちゃって、まとまりのない話になってしまいました。。

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アミューズの八幡平サーモンとホタテのコンフィ。
なんと、コンフィの揚げ脂は、ジャージーの脂。

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このグリッシーニにもジャージーの脂を使ってくれてます。

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有馬シェフのジビエも一部ありつつ、ジャージーたちを
メインに使った、ボリューミーな前菜盛り合わせ。

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リゾットは石黒さんのホロホロ鶏と雪下人参。

写真 5
メインのお肉はウチモモ。
こんなにしっとり、やわらかく仕上がっているとは(≧▽≦)
ジャージー独特の味わいもしっかり。

写真 4
手打ちパスタ。ジャジャ麺風。笑

写真 3
デザートには三谷さんのミルクなどをふんだんに使って、
パンナコッタや、ジェラートなど。

美味しい、楽しい時間。
本当にありがとうございました!!