井さんの言葉。

先週末の土日2日間、井さんと大阪・京都でたっぷりと
時間を過ごさせて頂きました。

以前から熊本あか牛の名人として、お名前だけは聞いていたものの、
初めてお会いしたのはちょうど1年前。

その後、熊本で1回、東京で1回、
今回でお会いするのは4回目でしたが、
会う度に、どんどんそのお人柄、考え方の魅力に惹きつけられていきます。

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今回は辻調理師専門学校で、大阪日仏協会の賞味会があるということで、
去年、辻静雄食文化賞を受賞された井さんのあか牛がメイン食材となったため、
井さんのお伴としてご一緒させて頂きました。

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井さんのあか牛以外にも、熊本の食材をたっぷり使って、
シェフである中田先生の食材への感謝の想いが強く伝わってくる
心温まる食事会でした。

井さんご自身もとても喜んでいらっしゃったし、
「このお肉はどこで買えるんですか?!」
って参加者の方々が会の後にどんどん集まってきてくれたことも
とても嬉しいことでした。

そして、翌日は京都まで足を延ばして、
吊るし短角の他、井さんのあか牛やジャージーを扱って頂いている、
きたやま南山さんにお邪魔しました。

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きたやま南山の楠本社長と井さんも、
ちょうど同じく1年前くらいに阿蘇でお会いして意気投合されていて、
出会うべきタイミングとご縁はそれぞれ、機があるんだなぁと
この繋がりを不思議に思います。

今回は移動中や他の食事中も含めて、
たっぷり井さんとお話する時間が持てました。
その間、しきりに井さんがおっしゃるのは
「私はとにかく、こういう風に人に恵まれているんです。
 良い人にばかり出会う。私の人生ずっとこうです。」
「皆さんのおかげでこういう場所に来れて、なんてありがたい。」
という周りへの感謝の想い。

それは間違いなく、井さんご自身の魅力や行動が周りを惹きつけてるのに
まったくおごり高ぶることなく。

そして、
「贅沢はしなくても、日々を暮らしていければ十分。」
「私たちがやっていることは地味です。実業家にはなれない。」
でも、だからこそ、妥協せずにやりたいことを貫き通せる。
必要以上のお金を追いかけ始めたら、絶対に質の部分では下がる。
それを求めない方だからこそ、月1頭しか出ない牛がこれだけ人を動かす。
最後には次へのチャレンジを話す井さんのワクワクがこちらに伝わってきて、
また、みんながワクワクしてきて、笑顔になる。

井さんが目指す、阿蘇の草や資源を生かした輸入飼料に頼らない
循環型農業へのチャレンジはまだまだ続いています。

夕方16時くらいに新大阪で別れて、帰った後、22時頃。
自宅に戻り、ゆっくりしていると、井さんからご連絡。
「無事に熊本着いて、家内を迎えに行って、今、家に帰りましたー!
 お世話になり、ありがとうございました。
 今から、牛に餌をやりまーす!」
慣れない関西で、移動も多くて疲れてるだろうに、
ひゃっひゃっひゃって楽しげに笑いながら。

やっぱり、井さんって、すごい人だ。

そして、そんな中、こちらに次々届くのは今回お届けした
あか牛のお肉に感動する声。
「ヤバいですね。想像以上です。」
「今までのあか牛とまったく別物です。なんとか、もう1本分けてもらえませんか?」

あー分かってもらえて良かった!
って嬉しくなります。
反面、私がこんな貴重なバトンを受け取らせてもらっていいんだろうか、
っていう緊張感とともに。

でも、私もこういう出会いを頂けたことに素直に感謝して、
グングン井さんの言葉や想いを吸収して、伝えながら、
良い形でバトンを渡せるように精一杯努力していきたいと思います。