短角愛。

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昨日・今日から、今年の吊るし短角骨抜きのスタートです。

田村牧場の吊るし短角牛を始めた5年前から、
毎月ずっと必ず、骨抜きに立ち会わせてもらって
内容を確認しています。

1カ月、枝で吊るしているので、加工はその日の一番最後になるので、
その時間は時期によって、早かったり、遅かったり。
12月は加工が混みあってるので、夜遅くから、
新年は枝庫が空っぽなので、堂々と朝イチからです。笑

今月骨抜きの子たちは29カ月齢前後の比較的、粒揃いの子たち。
スタートした当初から比べると、種牛が代替わりしてから、
サシが程よい感じで入るようになったり、
月齢がある程度、安定してきたせいか、
びっくりするくらい皮下脂肪のついたC2になるような子が
ほとんど出なくなってきました。
(当初は脂を削ってもらってる職人さんが脂削るのに苦労して、
 苦笑いしてる時があるくらいでした・・・)

牧場や牛自身の変化はそんな穏やかなものなのですが、
短角牛を取り巻く環境はこの5年の間に
上がったり、下がったり、短期間で大きく動いたなぁと
今日、加工に立ち会って、お肉たちに向き合いながら
考えていました。

最初は単価がなかなかつかないくらいの頃に出会い、
その後、短角ブームの波がふとやってきて、仔牛も枝も高騰して。
そして、肉質の追求を置き去りに、あまりにも高騰しすぎて、
ブームは短くして、落ち着きました。
一昨年くらいから、周りで起こっていることの流れが変わるのを感じて、
牧場にも情報を小まめに伝えつつ、
「自分たちは変わらない姿勢で今まで通り、淡々とやっていきましょう」
ってよく話し合っていました。
牧場はこだわり持って生産を、私は枝肉になった後、責任もって。

今日、短角牛と向き合いながら改めて、
ちゃんと自分たちの信念を守って、やり続けることって
大事だなぁってしみじみ思いました。

自分がいろんな人や、新しい牛たちと出会うことができたのは
短角のおかげさまって思うことがたくさんあるので、
この先もずーっと田村牧場の短角と付き合い続けていきたいです。

そのためにも、短角たちへの愛をちゃんと伝えながら、
求められる場所に届けることができますように。

今年も短角たち、どうぞよろしくお願いいたします。

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