最近のジャージーはやっぱり、相変わらずバタバタで。笑
今回は、熊本で、と畜の段取りをお願いしている会社の担当の方から、
と畜直前に連絡が入って、
「荻澤さん、今回の井さんのジャージー、表示どうしましょう?
経産でいいですか?」
とのこと。
「いやいや、井さんのジャージーは未経産なので、雌でお願いします。」
って伝えたところ、
「でも、今回のジャージーの10桁叩いたら、82カ月なんですけど・・・。」
と。
一瞬、その数字に、頭がついていかなくて、
ん?82カ月??何歳??と思って、考えてみれば、
ほぼ7歳!!!
「えーーー!ですねー、
確かにその歳まで酪農家さんで飼っていて産んでない・・・
わけないですよね。。ちょっと井さんに確認します!」
早速、井さんに連絡して
「82カ月らしいけど本当に未経産ですか?」って聞いたら、
「産んでいない子だけを私は買わせてもらっているので、
今回の子も産んでないです。そんな嘘つく人じゃないけん。
でも、念のため、確認してみます!」と。
その後、
「やっぱり、間違いなく、未経産でしたー!ひゃっひゃっひゃっ」
と楽しげに。笑
『なんで、搾れないのに、6歳越えるまで飼ってたんだろう?
そんなことがあり得るんだろうか??
そして、そのお肉は一体、どんななんだろう???』
私も思わずニヤニヤしながら、
一晩、いろんなことを想像しながら過ごしました。
そして、翌日。
「荻澤さん!!ごめんなさいーーーー!!!!」
と、また、そのと畜担当の方から。
実は受精証明書をみて、間違って、
今回の子のお母さん牛の10桁を入力していた、と。
だから、私たちが画面上で見ていた82カ月の子は、
今回お肉になる子をしっかり産んで
まだまだ牧場で搾乳牛として大活躍しているわけでした。笑
「そりゃ、そうだよね~笑」
ってなる話なのですが。
今回の子は、結局、38.1カ月齢でした。
31カ月齢くらいで、井さんのところにやってきて、
井さんのところで、約7ヶ月間の再肥育。
本当、ジャージーたち、毎回いろいろお騒がせしてくれます。
あ、でも、今回もそれぞれの段階でもう少しちゃんと確認すれば
こんなことにならなかったので、
これもまた私の確認が甘いせいだな・・・すみません(^^;
そして、今回の子は年末くらいから、
井さんと電話で話すたび、しきりに
「丸っこくなってきて、毛ヅヤもよくなってきて、
これは美味しそうですー!!」
「今度の子は、間違いなく、私の育てた味になってます!」
と、嬉しそうに話されるので、
聞いてる私も嬉しくなってきて、楽しみでしょうがなかった子でした。
そして、今日、実際にやってきた子は枝重量303㎏。
当初の目標だった300㎏を越えました!
やっぱり、井さんが
「今までで一番美味しいと思います!期待しててくださいー!」
って何度も言ってただけあって
前回、去年11月に出荷した5か月間の再肥育だった未経産の子から比べて
枝重量としては20㎏UPしたくらいですが、
肉周りもしっかりしていて、肉質が全然変わってきています。
これは楽しみだ~。
いつもの通り、肩とバラは先に来週後半あたりに骨抜きして、
モモとロースは3月半ばくらいまで休ませてから
骨抜きしようと思います。
来週からご案内していきます。