春の岩手遠征~盛岡・雫石編


桜咲く、岩手に2泊3日で遠征してきましたー!
お天気にも恵まれ、濃く、楽しい3日間。

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生産者さんや料理人さんと話すのも楽しくて仕方ないのですが、
今回は、草や餌の関係で、東北農研の研究者の方々や、
岩手の前沢で飼料米を発酵させてエタノールを作られている、
(株)ファーメンステーションの酒井さんと一緒に
あちこち回らせて頂いたので、さらに興奮度合いがアップでした~笑
一つの事象を様々な角度から見れるのって本当、楽しい。

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酒井さんとは6年くらい前にお会いしたのですが、
その後、3年前にジャージーを雫石で飼い始めた頃に、
その残さを牛にあげるのってどうなんだろう?って思って、
改めてご連絡して、生産者の中屋敷さんも含めて
ちょっとずつ話を進めてきました。

というのも、お米もWCSのように籾が粉砕されていない状態だと、
消化・吸収できなくて糞に混じって出てきちゃうけど、
籾をむいて、火が入った状態だと消化・吸収ができるようで、
「炊いたお米を食べて育った牛が美味しい」
っていう話をよく聞いていていました。
素人目線ながら、それであれば、エタノール発酵するときに、
ある程度の温度まで火を入れたお米の残さにも
その要素があるんじゃないの?って思い。

そうしたら、酒井さんご自身も牛にもぜひその残さを飼料として
あげたいと考えていたという事実。
(鶏にはすでにあげていらっしゃいます。)

そんなことを話し始めた3年前に、発酵についてウンウン考えていて、
こんなブログも残してました。

発酵。

それが先日やっと実って、半年くらい前から、
宝山の餌に混ぜて、そのお米の残さをジャージーたちにあげ始めました。

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最後の数カ月、その餌を食べて育って
先月、お肉になったジャージーのお肉はとても評判がよく、
その中でも『41年半の人生で食べたお肉の中で一番!』
って言ってくれた料理人Mさんの感想はすごいもので。笑

中屋敷さんジャージー未経産メス34.1カ月齢

その理由はきっといろんな要素が絡んでいるのだろうけど、
それをさらに探ってみたいし、少し前にお会いして、
興味の方向性が合った東北農研の方々にご相談もしてみたいなと思って、
今年の牧草の品種の相談もしたい中屋敷さんと一緒に
今回の時間となりました。

まずは午前中に盛岡の東北農研さんを訪問させて頂き、
牧草の品種ごとの特徴の説明を聞いて。

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全部、同じ草なのかと思ったら、畝毎に全部品種が違うそうです。
この時期の見た目はほとんど変わらないけど、
それぞれ、栄養価、嗜好性、越夏性の強弱、生産性、乾草に向く向かない、
などに差があって、どの環境で、何を求めるかによって、
オススメの品種が変わるそう。

以前、産肉研究会に参加させてもらったときに
皆さんが草について真剣に語り合う姿を見ていて、
そっか、肉を追求していくと草にたどり着くんだなぁ!と、
新鮮な気持ちで見ていましたが、だんだんこちら側になってきました。笑

そして、午後は、まだ雪の残る雫石の採草地に移動して、
この環境だったら、どの品種が適しているかというお話を
研究者の方々と中屋敷さんが。

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私たちはこの気持ち良い環境にキャッキャして、こうなるわけです。
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この反対側に放牧地もあって、ジャージーたちもそこで
1年目の夏に放牧されていたのですが、
たぶん、牛たちもこんな気持ちだったのかと。笑

そして、その後はその地域の資源循環の中心である牛たちに会いに。

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この写真を私が撮ってるときに、
朝晩2時間ずつ、お世話をしてくれているおじいちゃんが、
「ここは隠してな。」ってお尻についている鎧の部分を
恥ずかしそうに手でかくして。
「いやいや、繋ぎでこのくらいだったら、キレイなものですよ~!」
って私は返したのですが。
すごいキレイ好きで、責任感持たれているんですね。
小さなことに見えるけど、こういう方の存在も絶対に、
牛にとって良い環境に繋がってくるし、
さらに言えば、美味しさにも繋がってくると思うのです。
ありがたいなぁ。

そして、夜はまた一部メンバーを変えて、
そうやって育てられた、ジャージー未経産のお肉を
みんなで囲んで、また牛のことを語り合い。
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夢がどんどん膨らんで、
楽しくて、大興奮しっぱなしの
次に繋がる貴重な一日でした。

そうして、翌日は短角牛たちに会いに久慈へ向かいます。