中屋敷さんちの初の男の子ジャージーがいよいよ出荷になり、
先週、芝浦にやってきました。
繋ぎ牛舎になってからは、先月出荷になったブラウンが
ずっとお隣同士で、よくちょっかい出してました。
身体は全然小さいくせに、ジャージーらしく、強気な子でした。
黒毛の感覚でいくと、メスのほうが重量が取れないのですが、
ジャージーに関しては「男の子のほうが肉が全然つかない!」って
繋ぎ牛舎に移動してから、よく中屋敷さんから聞いてました。
「食べても食べても、どこにその栄養がいっているか不思議なくらい、
まったくお肉がついてこないのさ。」と。
その感覚はどこでも同じで、久慈の田村牧場でも一度、
同じタイミングで、2頭のジャージー男の子を肥育していたのですが、
『せっかくだから、1頭は黒毛の通常肥育の餌で、
もう1頭は短角と同じように、デントコーンやオカラ、
WCS(飼料米)などを中心とした餌で育ててみようー!』
と話してスタートしたのですが、
次に行った時に、「その後、どうですか?」って聞いたら、
「いや、もう全然、お肉がついてこないから、2頭とも黒毛の餌の肥育に切り替えた!」
って、田村社長。。
耐えきれなかったようで。。
目の前で餌を食べても食べても大きくならない子を見てるのは
農家さんとしてはヤキモキしてしょうがないんだろうなぁと思って、
何も言えませんでしたが。
なんとか我慢して、ゆっくりじっくり向き合って、
31カ月齢まで、中屋敷さんが育ててくれたのが、今回の子です。
この子は2月に生まれて、1カ月くらいで、
奥中山から雫石にやってきました。
可愛いでしょう( *´艸`)たまりません。
さらに1カ月後。
この頃は毎月のように雫石に行っていたので、
成長をちょこちょこ確認してました。春先。
この頃から隣の子にしょっちゅう、ちょっかい出してたんですね。
その後、秋からはパドックでしばらく、年上のお姉さん方と
一緒に暮らしてました。
ずいぶん、黒くなりました。笑
今回も生体で芝浦にやってきたので、と畜前のお見送りに行ったところ、
繋留所で働く方たちにも少しずつ、たまに岩手からやって来る、
ジャージーやブラウンスイスが認知され始めてるらしく、
「ここんちの子はしつけが良いもんねー!」
って言われて、なんだか私が誇らしくなったり。笑
自分の子が褒められて嬉しいお母さんの気持ちをちょっと味わいました・・・( ̄▽ ̄)
特に、やっぱり先月のブラウンは印象に残る可愛さだったようです。(エッヘン)
そして、肝心の枝肉です。
重量は303㎏でした。
やっぱり、お肉がなかなかつかなかったっていうだけあって、
何とか300㎏だし、ノリは薄いですが、
サシの入り方と脂質の感じは、とても評判が良かった
中屋敷ジャージーの1.2頭目によく似ています。
美味そうであります。
毎回、同じ子がいなくて、毎回がチャレンジです。笑
中屋敷さんちの初の男の子ジャージー。
肩とバラは、かわき過ぎないよう、今週後半に、
モモとロースはさらに1週間ほど吊るしてから加工予定です。