先週末、初めての八丈島にいってきました!
めちゃくちゃ楽しかったー!!
ちょうど先週、岩手で研究職の方々に向けて、
流通のお話をさせていただく機会があって、
身近にせまる『SDGs』の動きや、
「地域循環の要に牛がなり得る!
私たちはそれぞれの立場でそのお役に立てるから、
こんなにワクワクすることはない。」
っていう話をしてきたところでしたが、
八丈島はまさに、それに向けて動かれている真っ最中で、
可能性とワクワクの塊のような島でした。
島自身が元々持っているものも、とても魅力的なのだけど、
それ以上に、IターンやUターンで今、八丈島にいる、
自分と同世代の方々が、この宝のような島の魅力を生かそうと
熱量を持って、動かれているところがとても素敵です。
もちろん、一筋縄ではいかないこともいっぱいあるだろうけど、
これは応援団があちこちにできるだろうな、って感じました。
私も微力ながら、そんな一人になれたら、と思って、
今回、ありがたくご縁をいただいて、
エコフィードの餌やさんや、八丈島のジャージーたちに
興味を持っていた仲間たちと、訪問させていただきました。
ゆーゆー牧場さん。
この下の海の近くまで牛たちも降りられるとのこと。
海水のしぶきが放牧地までかかってくるくらいの距離感。
雨や暑さを凌げるような森が放牧地の奥の方にあります。
子どもの頃の秘密基地みたいで、ワクワク。
なんと言っても凄いのは搾乳のとき、1頭ずつ、
自分の名前を呼ばれると、搾ってもらいに入ってくるところ。
可愛すぎる!!!!!
(動画 652C5731-D29F-432C-AD96-60A20F9D9DC1)
続いて、長田(おさだ)商店さん。
私はその肌がツルツルになる効果に興味津々。。。
他、チーズとのコラボなども含めて、ここにもワクワクがいっぱい。
そして、町営のふれあい牧場へ。
資料館を見ていたら、酪農の島だったようなのですが、
現在、島で本格的に酪農をやられているのは、
ゆーゆー牧場さんのみ、とのこと。
夜は島の郷土料理が食べられる梁山泊さんで
生産者さんたちとの宴会を開いてくださいました。
牛、チーズ、くさや、キノコ、焼酎、観光(ホテル・イベント)、
すべてが繋がってきます。
翌日は、焼酎蔵の八丈興発株式会社さんへ。
昔は各家庭ごとに牛を飼っていたので、
牛の餌にあげるために、みんなが並んで欲しがったという、
焼酎の搾り粕を、またジャージーたちの餌としてあげることができないか、
という今回の訪問の大事なポイント。
さすが、エコフィード専門の餌やさんの本領発揮に尊敬のまなざし。笑
そして、その後はキノコの大竜ファームさんへ。
こちらもキノコの菌床を牛の餌としてあげることができないか、と、
あげることのメリット、デメリットは?と餌やさんの出番。
(肝心の菌床の写真を撮るの忘れた。。。)
社長の大沢さんは趣味のクワガタからの、キノコにたどり着いたそうです。
クワガタ話も楽しかったー!
そして、ポイントになっていると思うのが、
ゆーゆー牧場の母体である、八丈島乳業を現在、経営されているのが
今回も宿泊した、リードパークリゾート八丈島というホテルであること。
乳業メーカーとしての経営が厳しくなったときに、
この島の今後の観光業のためにも酪農をなくしてはいけないって、
社長の歌川さんが買い取って支えられたそうです。
(実際、こちらのホテルの目の前が放牧場で、
朝食ではジャージー牛乳が飲み放題です。)
今回の訪問時、ふと思い出したのですが、
去年の秋に、群馬の神津牧場を訪問したときに、
場長の須山さんがこちらの本を分けてくれました。
非売品で貴重なものなので、恐縮していたら
「倉庫で眠っていてもしょうがないから、ちゃんと読んでくれそうな人に渡ったほうがいい。」
って言われたので、余計プレッシャーで、その後、必死に読んでいたのですが。笑
この中で神津邦太郎さんが日本農業革新の理想像を描いて、
使命感に駆られて、明治20年に牧場をスタートしたこと、
それでも家の財産を使い果たすくらいに経営として成り立たせるのは大変だったこと。
でも、その後も損得ではなくて、使命感や社会的名誉の意味合いのために
牧場を引き受けるような方々の手に渡ることを経て、今の牧場の存続があること。
という内容を今回の八丈島訪問で、ふと思い出しました。
すぐ目の前の損得だけではなくて、
ここで酪農がなくなっては、この地域は成り立たない、
リスクしかなくても、なんとか良い形で続けていく方法がないだろうか、
って、たった一人でも思う人がいてくれて
かろうじて、糸のように繋がってきて今があるわけで。
それがまた若いエネルギーを集めていて。
そんな八丈島のこれからが楽しみです。
2日間案内していただいた魚谷さんをはじめとして、
生産者の皆さん、貴重なお時間割いていただき、
本当にありがとうございました。
今後も自分にできることは最大限に
応援させて頂けたらと思います。