『今年はジャー黒の年』
と、年初にお伝えした通り、ジャー黒続き。
中屋敷さんのジャー黒(ジャージー×黒毛)の、
2頭目の子がいわちくでと畜されて、やってきました。
30.9カ月齢♂で、387㎏。
黒毛の血統は『安照鶴』(安平照ー紋次郎ー茂重波)と、
思いっきり但馬系です。
大好きなタイプの枝の雰囲気。
去年、初めて中屋敷さんジャージーの枝肉に向き合ったときの
気持ちを思い出しました。
「あなた、美味しそうねぇ」って言いながら、
横にずっとついていたくなるやつ。笑
この子は、2016年9月に奥中山の三谷牧場で生まれて、
1カ月後に、雫石の中屋敷さんちにやってきました。
2017.1
哺育(ミルク)が終わったばかりの頃。
可愛いなぁ。
2017.7
お友だち2頭と一緒にパドック(運動場)デビュー。
2018.11
角も立派で、立っているだけで絵になります。
格好いいなぁ。
この子たち、哺育期間の後はずっとパドックで放し飼いのままという、
中屋敷家の育ちの中では、一番の野生児たち。
その中で、重量も、脂質も、肉質も、この子は
スクスクと素直に育ってくれたなぁ、という印象です。
いやぁ、美味しそう!
分かる人には分かる通り。笑
ジャー黒も、前回の国分牧場ブラジャー(ブラウンスイス×ジャージー)も
純血の特徴を知った上で、掛け合せの面白さを共有している私たちです。
それぞれの良い長所が出てくれたら、という想いだけです。
そのときに、交雑だから、純血だからって、
あんまり考えたことがなかったけど、たまたま最近、
『品種改良の世界史』という、こちらの本に出会いました。
興味深く読んでいたら、
改良の感覚って、今自分たちの考えている、
それぞれの品種の良いところが出てくれたらっていう想いが、
もっと大きな、公な動きになった形で、
根本にある考え方は一緒なんだって気づかせてくれました。
一つの方向性だけに向かってしまって、
ある血を絶やしてしまうのはもったいないことで、
ニーズの多様性に応えられる、
そして、それが認められる場所でありたいです。
細々ですが、好きだから、自分もやれることをがんばります。
この子はGW明け、5月半ばくらいの加工予定です。