お久しぶりのジャージー母さんの登場です。
岩手県・奥中山の三谷牧場さんで生まれ、
おさんぽジャージー母さんとして活躍した後、
岩手県・雫石の中屋敷さんが約半年、再肥育した子です。
後ろ足が巻きづめになりがちで、あまり放牧に適していなかったようで、
2-3産した後、少しだけ早めに引退となって、
中屋敷さんちにやってきたそうです。
どんな子だったのかなぁと思って、
画像を探っていたら、なんとも嬉しいことに、
2年前の秋に、皆んなで三谷さんのところにお邪魔したときに
この「巻きづめ」ちゃんに会ってました。
(「巻きづめ」は私たちが勝手に名づけました。笑)
グイグイ人に寄ってくる凄い懐っこい子で、皆んなから可愛がられてました。
また別のタイミングで、中屋敷さんと一緒にジャージー男の子を
引き取りに行ったときには、放牧地から私たちを見つけると、
遠くから、一人だけトットットって降りてきてくれて
「はい、撮って。」っていう感じでポーズ取ってくれて。
可愛いなぁ。笑
ジャージーたち、自然と同じ時期に生まれた同級生たちと仲良くなって、
一緒にいるようになるみたいなのですが、
この巻きづめちゃんはたまたま同じ時期に生まれた子がいなかったので、
どちらかというと人に甘えてくる感じになったって
その時に、三谷さんから聞きました。
おかげで、愛されっこ。
そして、中屋敷さんちに来てからも大事にしてもらって、
やっぱり後ろ足の爪が伸びてきたみたいだったのですが、
牧場で働く、削蹄師の資格を持つスタッフの方が気づいて、
「切ってあげていいですか?」
って言ってきてくれたとか、本当にありがたいことです。
こちらは出荷前の先月、5月にお邪魔したとき。
寝床も常にきれいにしてもらっていたおかげで、
出荷前も洗う必要がないくらいに身体もきれいでした。
良かったねぇ。
いつもの宝山の発酵飼料をメインに再肥育すること、約半年。
先週岩手でと畜されて、枝肉となり、東京にやってきました。
枝重量は227㎏。
やっぱり、ジャージーは生体からの歩留りが悪いようで、
生体で思っていたより、小さかったです。
内臓が大きいのかなぁって中屋敷さんと話していました。
ロース芯の小ささとバラの薄さは、「だってジャージーだもの」。
しょうがない、もはや個性です。笑
サシはモモも含めて、程よく入っていそうです。
そして、中屋敷さんところの餌かな、脂質が良いです。好み。
ジャージー母さんらしい、赤身の味わいの濃さに期待。
ちなみに5月の頭、三谷牧場さんの今年の放牧スタートの日に
初めてお邪魔させて頂きました。
牛たちも嬉しそうだったけど、私たちもとても楽しかったです。
次の代に、良い形で繋がっていったら良いなぁと願うばかり。
そして、「巻きづめ」ちゃん。
2年前の秋にこの放牧地で「お前、かわいいなぁ~!」って
抱きしめてくれたシェフに調理していただけるなんて、
なんてご縁なんだろう。
ありがたいなぁ。
これからご案内して、来週には肩とバラを先に加工、
モモとロースはさらに一週間枯らして、お届け予定です。