ついに、です。
ついに、3年前から、中屋敷さんと一緒にスタートした、
ジャージー肥育の1頭目の子が今週、岩手でと畜されて、
昨日芝浦にやってきました。
みらいちゃん。
この子が雫石にやって来た頃は、
三谷さんから「生まれましたー!」っていう連絡が入ると、
中屋敷さんと一緒にトラックに乗って
私も奥中山まで引取りにくっついて行ったりしていました。
今も写真選んでて、ニヤけてきちゃってしょうがないのですが、
可愛くて、たまらなかったなぁ、ほんと。
そして、それまでのように仕上がったものを仕入れるのではなく、
初めて自分の意志で、同じ気持ちを持ってくれた中屋敷さんに
肥育してもらうことをお願いして。
『3年後に自分が販売するから』っていう約束は、
絶対に面白いお肉になる、って思って始めたものの、
背筋がピンっと緊張することでした。
井さんもいつも話されるけど、『ジャージー』っていう品種を
肥育しようと思うのは、そんな簡単なことじゃないです。
大きくならない、という特徴がまず第一にその理由だけど、
周りからの「なにやってるんだ」感もすごい。
こんな黒毛が高いときに、こんなにあか牛が高いときに、って。
でも、「だからこそ、皆がやれないから面白い」っていう話も
國分さんとの間でも良く出るのですが、
時々、そういった声が耳に入ってきてしまうと
悔しい思いと同時に、なんとしてでもこの価値をあげてみせる!っていう
思いがフツフツと沸いてくるわけです。
そして、この子は1歳になった夏は雫石の放牧地に山上げしました。
気持ち良さそうだったなぁ。
そして、その放牧地では初めてのジャージーだったみたいで、
放牧地の管理人さんが、ずっとくっついて回るジャージーたちを
最初、「俺の秘書だー!」って可愛くて仕方なかったのに、
数日で、すぐにそのしつこさにウザくなったっていう話も
ジャージーらしさが良く出てて、ウケました。笑
そして、その後は宝山の餌で仕上げてもらって、34カ月齢まで。
重量はそんなに取れないけど、まず形の良いこの子から出荷してみようか、と
今年の年明けに話をして。
1月に会いにいったときの姿が最初の画像です。
14日にいわちくでと畜してもらって、
280㎏という重量だけ先に連絡が入っていたので、
どんな枝肉になっているか、本当ドキドキしながら、
昨日、芝浦に会いに行ってきました。
いやぁ、思わず嬉しくなって、その場で
中屋敷さんに連絡しちゃったくらい、良い枝肉でした!
なに、この美味しそうな肉色と脂質。
そして、重量からは想像できない立派な肉周り。
ロース芯もキレイなコザシで真ん丸で。
嬉しくて、セリが始まるまで、この子から離れられず、
撫でたり、一人で話したり、写真撮ってみたり、
ずっと30分くらい、この子の周りをウロチョロしてました。笑
重量つけていくことはこれからの課題だけど、
まずは良い子に育ってくれて、本当に良かった。
ありがとうございました。
ここからは私がしっかりと、お届けさせて頂きます。
来週からご案内して、4月頭頃のお届けになるかと思います。