ひょうきんのお肉。


13歳のジャージー経産牛、
ひょうきんちゃんの枝肉が先々週やってきました。

生体の姿から、お肉は少なそうだなぁとは思っていましたが、
想定以上に重量が小さくて、枝肉重量、左右合わせて135㎏でした。

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ほとんど最後まで、三谷さんちの山で過ごしていたそのままなので、
脂が黄色いのは想像していましたが、
最低でも200㎏くらいはあるかなぁと思っていたので、
予定以上の小ささでした。

実際に枝肉に向き合い、さて、どうしようかな、と。
みんなにとって大事な子だから、再肥育できないなりにも、
なんとか最大限に生かしてあげたいって思って
ほとんど迷うことなく、バトンを受けたけど、
この内容だと、まず吊るすことは考えられないし、
どうやったら一番生かしてあげることができるんだろうか、、、、と。

まだまだ経験値が浅いくせに、
また想いだけで、周りを巻き込んで、
自分の力に見合わない無謀なチャレンジをしてしまったかなぁと
ちょっと落ち込んだりもしました。

「あなたにはその命を受け止めるだけの器があるのか?」

そして、あ、この気持ち、ちょうど1年くらい前に
田村牧場の短角の種牛の波岩の枝肉に向き合った時の気持ちに似てるなぁと、
ふと思い出しました。
「おいおい、そのお肉をいったい君はどうしようっていうんだい?」
という声がいつも聞こえてくるような取り組み。笑

でも、そう考えると、明らかに今回の方が一緒に考えてくれたり、
協力してくれる人たちが増えた分、すごく心強いと思ったときに
気持ちが切り替わりました。

待ってくれている人たちもいて、
「ジャージーどうでしたか?!」
って問合せをもらうたび、
「とりあえず骨抜きして、自分で食べてからご連絡しますね。」
とお伝えしつつ。
前回の5歳のジャージーさんと同じくくりでは考えられないので。

そして、先週の木曜に骨抜きだったので、早速食べてみました。
(この半年の毎日の研修のおかげで、ほんの少しだけでも
自分の手で小割りとスジ引きできたことも嬉しかったです。)

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ロースとモモをステーキで。

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あと、こちらの挽き肉でハンバーグを作って、食べてみました。

水分量は多いので、焼き方に工夫は必要かもしれないですが、
青草を最後まで食べていたので、香りに癖があったら、、、
とちょっと心配していたようなグラス臭はありませんでした。
草の香りはかすかに感じますが、草の種類なのか、嫌なものではないです。
13歳だしスジはもちろん硬いですが、火入れの仕方にもよるのでしょうけど、
お肉自体は噛むタイプのものだけど、硬くはなく。
ちょっと前に廃鶏を1羽頂いて、食べる機会があったのですが、
噛めば噛むほど美味しいお肉で、今回その味わいを思い出しました。
そして、お醤油がとっても合いました。
やっぱり、日本で育った子なんだなぁという印象です。

枝重なりに小さいですが、ブロックをいくつかと、
ヒキザイ用、スジなどが出たので、
ご興味持ってくれていた方や、ご縁のある方々にご案内して、
残ったヒキザイ等で、またハンバーグつくったり、
今度はキーマカレーつくっちゃう?!なんて、楽しい話も
出てるので、せっかく向き合わせてもらったからには前向きに
チャレンジしていきたいと思います。

そして、この後、2月から再肥育している13歳のジャージー、
ナナちゃんが夏にはお肉になる予定です。

そう思うと、同じ13歳でも再肥育のある・なし、の違いが
ひょうきんと比べることで、明確にでるのかなと思うし、
(個体差ももちろんあるでしょうが)
ジャージーのお母さん牛にはどちらのが良いのかもね、
っていう仮定や、次の課題が出てくるような気がします。

これからも失敗や壁にたくさんぶつかると思いますが、
今まで価値を認められていなかった無謀なことに
チャレンジしてこそ自分がいる意味があると開き直って、
がんばります。笑