「ジャージーはな、血統の流れがいくつかあって
毛色の濃い血筋がお肉が美味いんだぞ」
これは9年くらい前、中屋敷さんと一緒にジャージー牛の
取り組みをはじめた私にボスが言ったひとことです。
それがそのまま100%当てはまるかどうかは
検証できていないけど、おかげさまでなんとなく、
頭の中に『毛色の濃いジャージーは美味しい』がインプットされています。
今回やってきた中屋敷ファームのジャージー男子は
それをまさに地でいったような、こちらの子。
今回のジャージーは生まれて2週間で、
岩手・奥中山のジャージー牧場「ブライアーファーム」さんから
雫石の中屋敷ファームにやって来ました。
哺育を終えたばかりのこの頃は、
ジャー黒かと思うくらいに全身の毛色が特に濃いです。
冬だったので、毛もフサフサで可愛い( *´艸`)
そして、ちょうど7カ月齢を迎える頃に放牧の季節を迎えたので
3頭で仲良く、放牧地に上げてもらいました。
また、この年の夏は甥っ子くんの夏休みの自由研究で
兄家族を初めて岩手の牧場ツアーに案内していました。
そして、ジャージー男子たちは放牧地でのびのび過ごす約半年で
身体をしっかりつくってもらった後、広々とした牛舎に戻り、
いつもの国産100%の飼料で育てられました。
本来の生理に寄り添ったこちらのオリジナルな餌で
1年半かけてじっくり育てられて、今回の出荷を迎えました。
月齢29.6カ月齢、身体に丸みが出てきたものの、
中屋敷さんいわく、そこまでフレームが大きくなくて、
いっても枝重350㎏くらいかなぁとのこと。
実際の内容はこちらでした。
枝重321㎏。
ロース芯。
モモ。
バラ。
脂質。
切開面
枝肉全体。
ロース芯が大きく、きれいに真ん丸な形なのは
哺育期間や、放牧地での育成含めて
身体をつくる時期に良い環境で育てられたのが
よく出ていてホッとします。
肉色も濃く、テリもあるので、赤身の味わいもしっかりある雰囲気。
皮下脂肪や筋間脂肪にも無駄がなく、
C等級とはいえ、意外と歩留りは良さそうです。
脂質もしっとりしていて、安定の程よいクリーム色。
中屋敷さんのジャージーらしい仕上がりが嬉しくて、
つい枝肉の撮影もアイドルの撮影会なみに力が入ります。
『毛色の濃いジャージーは美味しい』間違いない。はず。笑
こちらはもう少し枝で枯らして
GW前、4月20日頃に加工予定です。