今年最後の井さんあか牛がやってきました。
今回は久々のメス。
28カ月齢で403㎏、このキメ細やかさ。
阿蘇の良質な粗飼料主体で、生きていくのに必要なエネルギーを取って、
じっくりゆっくり、細胞が大きくなっていった感じが枝肉から伝わってきます。
どんどん大きくしようという経済性を感じないというか。笑
「枝肉に全部、その牛がどう生きてきたか答えがでてるんだ」
って、昔、ボスに教わったけど、
私がそこから読み取れる部分はまだまだきっと幼稚園児レベル。
でも、今回の枝に向き合ったときに、
井さんがいつも話されている言葉が思い浮かんで。
「ただの粗飼料じゃなくて、良質な粗飼料じゃないとダメなんです。」
「私が自分で作る餌があんまり美味しくないらしくて、
その分、牛は好んで粗飼料のほうをめいっぱい食べるんです。
それがちょうどいい。ひゃっひゃっひゃっ。」
「どうも、時間をかけながら、どんどん大きくならないときに
牛は美味しくなる気がします。」
井さんのその考えが、この枝肉から、しっくり伝わってきて、
あー良い子だ!って素直に感じました。
この子は、12月に向けて、少し早めにと畜してもらっていたので、
今週後半に骨抜き予定です。