先月、雫石で挨拶をしてきた14.5歳のワイルドジャージー母さんが
枝肉になって、今週やってきました。
最近のジャージーはなぜかいつもバタバタで。笑
去年の田村牧場ジャージーのときは、上場の順番を勘違いしていて、
行ったらすでに上場が終わっていて、、、、、
かなり焦って、いろんな方に協力してもらって、
購買された方に頭下げて、なんとかなんとか譲ってもらったり。
その次の田村ジャージーは相対で運ぶことになったのだけど、
岩手からの、その流通の流れを段取りするのに、かなり手間取ったり。
今回のワイルド母さんも上場するよって聞いていた日に
ジャージーがいなくて、「えーーーどこ行った?!」ってかなり焦ったり。
(結局、1日違いで翌日やってきました。)
お騒がせなジャージーっ子たちです。
というか、私の確認が甘いせいだな・・・すみません。。
でも、あまり評価が表に出ることがないけど、枝肉の流通ってかなり大変で
いろんな方々のご協力があってできることだって実感する瞬間でもあります。
大感謝。
そして、そんな風にたくさんの方々の協力を得て、
なんとか再会できたワイルド母さん。
よく来たねー。
今回のワイルド母さんは、岩手・奥中山の三谷牧場さんの初代牛の1頭で
14歳まで、三谷牧場さんでのびのび放牧されながら
母牛として活躍されました。
三谷さん曰く、『凛とした、格好いいオンナ』らしいです。
芸能人で言ったら米倉涼子みたいな、だそうで。
その後、母としての役割を終えた後、いつものように、
岩手・雫石の中屋敷さんちで再肥育をスタートしました。
最初は「宝山の餌、食べないんだよね・・・」と手がかかったようですが、
(宝山の発酵飼料は、私たちの再肥育で大切にしている部分です。)
ゆっくり手間をかけて、だんだん慣れさせて、大事にお付き合いしてくれました。
今回は今までで一番長く、8カ月間の再肥育期間。
先月会いに行った時は最初、ワイルド母さんと気づかないくらい、
ふっくらしていました。
そうして、こちらにやってきた時は267㎏。
いつもの通り、バラと肩は水分が抜けすぎないように
一足先に、昨日骨抜きしました。
なんというか、さすがの貫禄というのか、
小さいのに、堂々とした雰囲気が肉質から伝わってきます。笑
モモとロースは繊維を少しほぐしてあげたくて、
もう少し吊るしておいてもらいます。
乾きすぎてしまわないように、
「大変お手数ですが、洋服着せてあげてもらえます?」
って、こちらでできることはベストを尽くして。
いくつになっても、女子はお姫様扱いしてあげないと。笑
小さなことだけど、きっとこの想いが伝わって、
より一層美味しくなってくれる。はず。
こちらのモモ・ロースはあと10日間くらい枯らして、
再来週20日くらいに骨抜き予定です。