廃用牛なんて言わせない

基本的にブログは、外への発信のためにしているのですが、
「今」を伝えるFacebookと違い、後から振り返ったときに、
自分の生きてきた時間や考え方、感じ方を思い起こせる
自分にとっての、大切な日記にもなっています。

先日のヌッフさんでのイベントを終えて、
三谷さんがブログにその後の想いを書いてくれていました。

私はその内容がすごい嬉しくて、ちょっとウルッとしながら
何度も何度も読み返していました。
三谷さんが最初は「お肉としての価値を上げる」っていうことに
前向きじゃなくて、その想いも率直に聞いていたので余計に。
自分のこの考えが、ただの気持ちの押しつけで、
生産者さんにとって、ありがた迷惑だったりするのかな、って
内心、ずっとドキドキでした。

今回一緒に、それぞれの立ち位置で、
この子の命に向き合ってくれた方々にもこのブログのことを伝えて、
その想いを共有しました。

そんなタイミングで、昨日夕方、たまたま三谷さんから改めて
お電話頂いて(すごいタイミング!)、お話していました。
「今回の件、たくさん悩んで、いろんな方に相談したのだけど、
すごい腑に落ちることを言ってくださる方がいて。」
とのこと。

「唯一、命を殺める権利がある人たちがいるのです。
 その人たちは『プロフェッショナル』の人たち。
 では『プロフェッショナル』とは?
 お金じゃないもので動く人たちのこと。」

と。
今回、この子を命あるものから食肉にして、人の口に入るまで、
関わってくれた方々はお金じゃないのもので動いた人たちなのは
間違いなく。

本当に、すごくありがたい経験をさせて頂きました。
そういう人たちに囲まれて、私は人に恵まれているなぁと思います。
今後もお金じゃないもので動く人たちと仕事をしていきたいと思います。
(もちろん、みんな商売を続けるために利益を出さないといけないのは
 当たり前で言うまでもなく。)

私の忘備録として、三谷さんのブログをリンク貼っておきます。

廃用牛なんて言わせない

昨日、ジャージーハンバーグの出荷を終えて、
この子のすべてのお肉が私の手元から旅立っていきました。
最後の最後まで、皆さんを笑顔にしてくれていますように。

皆さま、ありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いします。