続いてやってきたのは中屋敷さんが4年前から続けて導入した、
ジャージー、ブラウン、ジャー黒たち15頭の最後の1頭です。
34.4カ月齢のジャー黒の男の子。
ずっとパドックで自由に野生児のように育てられてきた
ジャー黒♂3頭チームのうちの1頭です。
今年2月に雫石にいって、3頭の出荷の順番を決めた時のこと。
一番大きくて体型も良かったので、「この子から出荷かな」
って中屋敷さんと話してたけど、誕生日をちゃんと確認したら、
この子が一番年下だったので、じゃあ月齢通りの順番でいこうか、
と、あえて最後まで引っ張りました。
この子の誕生日を調べるたびに
(毎回忘れてて(笑))テンション上がるのですが、
誕生日が2016年10月10日で私と一緒の日です。
ちなみに、黒毛の血統はこないだまでの子と違って
百合清(百合茂-白清85の3-安福(岐阜))です。
【2016.11】
この子も来たばかりのときはやっぱり、
茶っこい毛色してました。めんこい。
【2017.4】
草たっぷり食べて胃づくり中。(奥から2番目)
【2018.11】
さすがジャージーの血が入ってるだけあって、いたずらっ子。
パドックあちこち壊したようです。。
この子は久しぶりに生体で芝浦出荷だったので、
東京に来てからも最後まで見送れたので、良かったです。
到着した日も東京は暑かったけど、ピンピンして元気でした。ほっ。
枝肉の内容は、428㎏のB2。
やっぱり、枝重量は今までで一番です。
でも、生体が720㎏だったので、黒毛と比べて、
ジャージーが入ると生体からの歩留りはやっぱり下がるんだなぁ。
三谷さんに言わせると、
「うちの子たち頭いいから、きっと脳味噌が詰まってるんじゃない?」
とのことだったけど。笑
相変わらず、細かいサシで、脂質にもテリがあって、
枝肉全体に無駄もなく、中屋敷さんらしい内容です。
さすがジャージーらしく、肉色の濃さも好ましい。
こちらは、9月上旬に加工予定ですが、半頭は、
ホテルメトロポリタン盛岡の9月20日(金)のイベント、
食の饗宴2019~美食の旅~
で、ご提供いただく予定です。
和・洋・中、様々な調理でこの子を召し上がって頂ける、
なんとも有難い機会。しかも、産地のすぐ近くで。
4年前にジャージーたちを飼い始めたときはこんな華やかな舞台に、
ジャー黒が立たせてもらえるなんて、想像もつきませんでした。
ファーメンステーションさんの循環から、
ご縁が繋がり、ジャー黒自身の美味しさも
ちゃんと評価していただけたお蔭でここまでこれました。
価値観の多様性が嬉しい。
次へ向かうエネルギーの素になります。
ちなみに、この後、中屋敷さんちからは
ときどき、ジャージー母さんが出てくるけど、
最初からお肉になるために育てている肥育牛の出荷は、
今、放牧地に上がっているこの子たちなので、1年半くらい時間が空く予定です。
一旦最後の、今回の子もちゃんと、
求めてもらえる場所にお届けできたら嬉しいです。