【入荷情報】信行牛<あか牛>♀33.5カ月齢(自家産)

🐂今回出荷になった『いずみ』

「今回の子は少し(重量的に)物足りないかもしれません。」
というメッセージと共に雅信さんから届いた『いずみ』ちゃんの
画像がこちら。
確かに、いつものパンっと丸く張ったような体型と比べて、
スマートな印象です。

話を聞いてみたら、もともと生まれたときから小ぶりな子で
あまり大きくなりにくい子だったよう。
特に、他の子たちに負けたり、途中で体調を崩したり、
というようなこともなく育ったのだけど、と。
そうして、すでに33カ月齢であることを考えると、
このまま飼っていても、これ以上大きくなると思えないので、
今回出荷させて頂きました、とのこと。

信行牛は、仔牛のときはお母さんについて放牧地を
自由に行き来できる環境で育っているのに加えて、
名水百選にも選ばれた池山水源の水を飲んで育っています。

〇牛舎と繋がった放牧地
〇池山水源から流れ出てくる小川の水

食べているのは、まずは阿蘇の良質な粗飼料をたっぷり、
そして、仕上げのタイミングで、大豆を炒って擦ったものや、
オカラ、小麦、大麦、飼料米など、
地域にある国産飼料100%の手作りゴハン。

井さん親子が地域の資源を生かしながら、
国産飼料100%であか牛を育てる様子はこちらの動画でぜひ。

『希少和牛”くまもとあか牛”を手作りの100%国産エサで育てる信行牛』

実際の枝肉内容はこちらです。
確かに、枝肉重量319.8㎏と今までの子たちの中で一番小ぶりな重量でした。
ただ、重量以外の内容はいつもの井さんの牛たちとだいたい一緒です。

ロース芯

バラ

モモ

脂質

切断面

枝肉全体に対して、ロース芯の大きさはしっかりあるので、
小ぶりながらも、幼少期に身体はしっかり作られたのかな、と。
そうして、ロース芯の小ザシの雰囲気はいつも通り。
脂のノリはやっぱり薄いものの、その質はポッテリとして良い感じです。

以前、信行さんと、
「時間をかけつつも、重量がそんなに乗らないときに
お肉の旨味が赤身の中に詰まっている気がする!」
という話で盛り上がったときがありました。
もちろん、ひねたり、負けたりで大きくならなかった時をのぞいてですが。

今までで一番小ぶりの今回の子がどんな味わいに仕上がっているのか、
有難い経験値として、楽しみです。
もう少し枝で枯らして、11月中旬に加工予定です。