【入荷情報】国分牧場ジャー黒♀25.9カ月齢

暑い夏から、秋を通り越して、一気に冬がやってきた今日この頃。

私のもとにやってきてくれたのは、
こちらの国分牧場・ジャー黒さんです。
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最近はジャージー単体が多かったので
なんだか久しぶりのジャー黒です。
しかも、メスはかなり珍しく。

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今回の子は、東京・八王子の磯沼牧場さんから、
埼玉・東松山の国分牧場さんへバトンタッチの最強タッグです。

磯沼さんのところでの哺育は、粉ミルクではなく、
全乳(お母さん牛たちのミルク)。
そして、住宅地が近い環境から、お腹を減らして鳴かないように
粗飼料をたっぷりあげて育てています。
加えて、カカオの殻と、コーヒーの搾りかすを敷料に使われたり、
コエドビールのビール粕をはじめとした様々なエコフィード
(食料副産物を使った餌)も積極的に与えられています。

そんな環境や考え方のすべてが、牛たちが身体をつくる育成期に、
良い影響を与えてくれている感覚があります。

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畜産業を生業とする環境として恵まれた、地方ではなく、
都市近郊で牧場を続けていく1つの形を見せてくれています。
そして、地域の方々に開かれたオープンファームの一貫として、
つい先日、牧場カフェも立ち上げられたとのこと。

「TOKYO FARM VILLAGE」

そうして、その後は国分さんのところで、
モネンシン(抗生物質)フリーの餌と、同じくコエドビールのビール粕、
地元の稲わらなどで、育て上げてもらうことで
みんなから「あ、国分さんの味だね」って言ってもらえる、
脂質も軽やかな、安定した味わいに仕上げてくれています。

国分牧場さんに関してはこちらのご紹介動画をぜひ。
『地元・埼玉県産の地域資源を活かして希少な乳用種を育てる国分牧場』

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多様性に富んでいるのが、磯沼さんにも国分さんにも通じる部分で
効率性を追求する今の時代の中では貴重な、私の大好きな光景です。

今回のジャー黒さん、25.9カ月齢で、
生体重710kg、枝重量410.5kgだったので、
枝肉歩留りは57.8%。

実際の内容はこちらです。

ロース芯。
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バラ。
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モモ。
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脂質。
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切断面。
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ロース・バラ・モモともにジャー黒らしい、
バランス良い仕上がり。
黒毛とジャージーの良いところがちゃんとそれぞれ出ていて、
あーどこにいっても愛されっこだろうなと思わせてくれます。
久しぶりのジャー黒さん、楽しみです。

こちらはもう少し枝で枯らして、10月18日頃に加工予定です。