今回、中屋敷ファームからやって来たのは、
6月に出荷になったジャージー男子のツレジャーくんです。
向かって、左側の毛色の濃い子が今回出荷になった子。
2頭は岩手・奥中山の三谷牧場さんから、
生後1カ月齢くらいでやってきた後、ずっと一緒に育ってきました。
2020.10
1年目の夏は仲良く一緒に放牧地に上がりました。
2021.1
山を下りてからは2頭とも中屋敷さん手作りの
国産100%のゴハンで育てられました。
こうしてみると、一生の間で、毛色が濃くなったり、
淡くなったり、結構変わるんだなぁって思います。
そして、この子たちの一番の特徴は、山を下りた後も
雫石の太陽と大地の恵みをたっぷり食べて育ったこと。
少しずつ内容は変わりながらも一番直近で食べていた飼料の内容は、
「一番草」「有機大豆サイレージ」「デントコーンサイレージ」
「子実トウモロコシ」「くず大豆」「米ぬか」「きのこ廃菌床」です。
国産飼料100%。
しかも、頭の3種類は中屋敷さん自身が育てて収穫したものです。雫石産。
飼料自給率25%の今の日本でこれは素晴らしいこと。
さらに、今年からは子実トウモロコシの栽培にもチャレンジされています。
国産飼料の栽培には流通・保管の課題含めて、
様々な障壁があることも聞いています。
が、これからの時代、それぞれが自らの身を守るためには必然だと思うので、
いろんな立場の人たちが理解しあって、手を組んで、
協力していくことができたら良いなぁと思います。
私が今、目の前でできることは、
牛たちの育った背景を伝えながらお肉をお届けしていくことと、
人を繋げることで情報が行き交うようにすることです。
また、画像では分かりづらいかもしれないですが、
この2頭は体高にけっこう差があって。
今回の子はツレに負けるわけでも、ひねたわけでもなく、
良く食べてスクスク育ったのだけど、重量の伸びには限界がありました。
最終的には37カ月齢で、生体重615㎏でした。
最近の中では一番小さく、元々持ってる血筋のポテンシャルかなぁって
中屋敷さんとも話していました。
枝重量は326㎏だったので、歩留りは53%。
枝肉内容はこちらです。
小ぶりには違いありませんが、ロース芯のコザシの入り方など
肉の質やキメ細やかさは持ち合わせていそうです。
ジャージーらしい肉色の濃さや、餌由来の脂の色のクリーム色加減も
私にとっては安心できるもの。
(一般的な評価とは真逆ですが・・・笑)
この重量は、成長過程でひねたわけではなく、
順調に育っての結果なので、ジャージーらしい味わいに加えて
繊維感も心地よいものであることを期待しつつ。
10月上旬くらいに加工予定です。