【入荷情報】国分牧場エアシャー×黒毛♂23.9カ月齢

そろりそろりと師走の足音が聞こえてくる季節になりました。
12月の繁忙期に向けて、ちゃんと牛たちの段取りができているか
毎年のことながら、ソワソワ落ち着かない今日この頃です。
そんな中、続いてやってきたのは国分牧場のエアシャー×黒毛和牛です。

【エアシャー×黒毛♂23.9カ月齢『ピッコロ』くん】

この子の生まれはいつも通り、東京・八王子の磯沼牧場さん。
エアシャーのお母さん牛に黒毛の種をつけた交雑牛です。
黒毛の血統は勘太(美津百合ー安茂勝ー福之国)とのこと。

エアシャーはイギリスのスコットランド地方エア州が原産です。
白地に赤褐色のまだら模様の子。
地域に元々いた牛を乳と肉、両方の能力を上げるように
改良した結果として、1814年に生まれた品種がエアシャーだそう。
その後は乳用種としての能力をより伸ばす形で
アメリカなど世界的に広がっていったようですが、
日本では和牛の改良にも広く使われたそうです。
乳量は多くないですが、タンパク質の含有量が多いので、
特にチーズを作るのに適しているとのこと。

<8年前に磯沼牧場で会ったエアシャーの種牛くん。>

改良の背景や乳質の特徴などを知ると、
比較的ブラウンスイスに近い存在のイメージなのかなぁと
想像してみたり。

そして、今回の子はお母さんエアシャーが2歳くらいの時に
生まれているので、初産の息子くんだったようです。
ピッコロくん。
最初の11カ月間を磯沼牧場でのびのびと過ごし、
後半の13カ月間を国分牧場で肉牛として仕上げてもらいました。
いつものように、モネンシン(抗生物質)フリーの餌と、
コエドビールのビール粕、地元の稲わらでの仕上げです。

そして、たまたまお母さんエアシャーのその後を調べていたら
なんとお母さんも今年3月に国分牧場に来ていて
7月に、4歳くらいで出荷されていました。
国分さんに聞いたら、ピッコロ君を生んだ後、
子を孕むことができずに、一産のまま、
国分さんのところにやってきたようです。
一産取りの若い経産牛としてお肉の評判は良かったようです。
そう考えると、その子が残した唯一の子がピッコロ君、
ありがたい存在なのだなぁと改めて感謝です。

そして、実際の内容はこちらでした。
生体774㎏で枝重量463.5㎏なので、枝肉歩留りは60%。

ロース芯。

モモ。

バラ。

脂質。

切開面。

なんともバランスの良い仕上がりです。
ロース芯のサシもちょうど良いくらいで
バラも厚みがあって、焼肉などでも喜ばれそう。
なんといっても国分牛は脂質が軽やかなことが
よく評価されるので。
重量なども含めて、このタイミングでの出荷が
ちょうど良かった感覚です。

エア黒ピッコロ君。
12月の繁忙期スタートにぴったりの素敵な子に
仕上がってくれましたよ、お母さん♡
より愛されっこになってもらうために、
もう少し枝で枯らして、11月末頃に加工予定です。