北から初雪のお知らせが届く季節になりました。
そんな中、やってきたのはこちらのエム牧場ジャージー♂です。

この子たちが牧場をお引越ししてから約1年が経ちました。
あっという間の1年でしたが、エム牧場さんではその間、
ジャージーたちの成長を考えて、いろいろ試行錯誤してくれました。
まず、元々のジャージー飼育の方向性である、
「配合飼料主体ではなく、できるだけ地域の粗飼料を多給した形」
での肥育の方法を探ってくれました。
(粗飼料主体ながら、重量も乗せたいというワガママな
無理難題にも応えていただき・・・。)
おかげさまで、今回の子もこの1年の間に
しっかり成長してくれました。



この間、餌の内容や、ジャージーたちの肥育に合う牛舎の作り、
牛舎の中でも飼う場所など、少しずつ何度も細やかに
修正や移動をしてくれて、今のみんなの姿がこちらです。

今あげている餌の内容は、デントコーンサイレージ、
稲WCS、牧草、キノコの廃菌床に加えて、
モネンシンフリーの配合飼料を1日3-4㎏程度です。

現場でいろいろと試行錯誤してくれたおかげで、
牧場訪問するごとにジャージーたちの成長が感じられて
嬉しかったです。感謝。

結果として、今まで出荷してきたエム牧場ジャージーの中で
今回の子が一番、重量乗せてくれました。
29.9カ月齢で、枝重量399㎏。
実際の枝肉内容はこちらです。
ロース芯。

モモ。

バラ。

脂質。

切開面。

枝肉全体。

ジャージーとして立派な仕上がり。
枝重に対して、ロース芯の大きさはやや小さいものの、
程よいサシはジャージーらしい旨味を期待させます。
バラの乾きも良い感じで、
脂の色は食べてきた餌がイメージできるクリーム色。
皮下脂肪が程よくあるおかげで、熟成にも耐えてくれます。
現場の方々の努力にちゃんと応えてくれた牛たちの仕上がりに
私も嬉しくなります。

この先もずっと最後まで大事にしてもらえるように
この後は私がしっかりと向き合わせてもらいます。
関わった牛たちをモテモテにできるように。
がんばります。
どうぞよろしくお願いいたします。