去年11月に初めて熊本を訪問して、今年2月に再訪させて頂いて、
生まれてから、まだ2度しか、その土地に足を踏み入れていないのに
こんなにご縁を感じて、繋がることがあるんだなぁと思います。
今回、熊本・阿蘇で取り組まれた新たなチャレンジ、
完全に草100%で育てた熊本あか牛のお肉の一部を
取り扱わせて頂くことになりました。
周年放牧32ヶ月、
舎飼いでの乾草仕上げ4ヶ月の36ヶ月齢。
2月に阿蘇に連れていって頂いたときに
ミルクロードをずっと走って、周りをすっかり草原に囲まれて、
「うわぁ、牛さんのエサがいっぱいだぁ~(≧▽≦)」
って大興奮した、あの草たちを最大限に生かした形。
それも、地元の牛「熊本あか牛」で。
阿蘇の草は、野草なので、それもまた阿蘇ならではの特徴。
最初に訪問した時も、2回目も、
リストランテ・ミヤモトの宮本シェフから、
「なぜ、あか牛を草で育てることが今、必要なのか?」
臺さんのあか牛を食べながら、講義を受けて、すごい腑に落ちた、
というか、共鳴するものを大きく感じました。
阿蘇の草原を守ることは、阿蘇の水源を守ることに通じていて、
草原を守るためには、それを自ら食んでくれる「あか牛」が必要で。
地域の資源を生かし、また守るための牛の存在。
それは、世界農業遺産である阿蘇の景観を守ることにも繋がります。
その想いは自分が岩手で生産者さんと取り組んでいるベースにあるものと
大きく通じるものがあり、
「牛は、地域を活かし、人を生かしてくれる。
その愛らしさをつなぐ、東京宝山」
という会社のコピーにもその想いを込めています。
そして、さらに、想いを同じくする部分として、
そうして仕上がった牛はストーリーありきで売るのではなくて、
ちゃんと感動するほど美味しいものを追求したいというところ。
私は今回の取り組みも放牧のまま仕上げるのではなくて、
最後の4ヶ月は乾草で仕上げて、肉全体の水分量を調整しようという
意図を込めているところがすごく良いと思っています。
熊本訪問時、同じ想いの生産者さんたちや取り組みに関わる方々にお会いして、
「あぁ、地域は違えど、ベース(信念)が同じだと、
なにか、一緒に向き合うことができるかもしれないなぁ」
と思っていました。
でも、それがこんなにすぐにやってくるとは思っていませんでした。笑
ありがたいことです。
今回の子は枝重330kgくらい、2週間の吊るしを経ています。
実は、昨日ウチモモを400g送って頂いて、焼いて食べてみました。
いやぁ、美味しかったです!!!
何もつけずに食べてもしっかり、味わいがあるんです。
これが、36ヶ月という月齢ゆえなのか、野草由来なのか、
あか牛という品種がやはり草に合っているのか、本当に美味しかった。
良いお肉です。
そして、思っていたような硬さがないのは吊るし2週間の賜物なのか。
これなら自信を持って、ご案内できると思いました。
限られた部位になりますが、この取り組みにご興味持ってくれそうな方々に
週明けにご案内させて頂きます。
もしご興味ある方、いらっしゃいましたらご連絡ください。