去年11月くらいから雫石で約半年再肥育をしていた、
11歳のジャージー母さん・24番さんがいよいよ明日、お肉になります。
先週末、岩手入りして、最後に会ってきました。
前回のななちゃんが純粋にお肉として、とても評価が高くて、
向き合わせてもらって本当に良かったって思ったので、
今回の24番さんにも真摯に向き合わせてもらえたら、と思っています。
廃用牛なんて扱いではなく、三谷牧場さんで
あんなに良き生を生きながら、
美味しいミルクを生産するお仕事をたくさんしてきた子なんだから
その命を終えるときに
ちゃんと敬意をもって扱ってもらったり、
食べてもらったほうが良いに決まってる、
って勝手なこちらの思い入れで、2年前から始まった取り組み。
今回の24番さんで、4頭目です。
ちょうど、時期がきて、
24番さんの出荷を決めたこのタイミングで、
次の役割終えた子が出たと三谷さんから連絡入ったので、
中屋敷さんと一緒に奥中山まで引き取りに向かいました。
その道すがら話していたことは、
「これはなんていうか、もう使命みたいなものだよね」
ってこと。
この取り組みで大きく儲ける人は誰もいないだろうけど、
その母さんたちが産んだ子どもたちに向き合わせもらう以上、
その母の命の終え方にも敬意を払いたいっていう。
これが正解かもわからないし、
自分たちにできることは限られているし、
そもそも、それを牛自身が望んでいるかも聞けないからわからないけど。
次にやってくることになったのは、三谷さんがワイルド母さんって呼ぶ、
凛とした、格好いいオンナらしい。
芸能人で言ったら米倉涼子みたいな、だそうで。
ワイルド母さんは14歳で
三谷牧場さんの初代牛さんのひとりです。
これから半年間、よろしくね。
そして、気持ちよさそうな、その放牧風景が嬉しくて、
私が写真を撮っていたら、その姿をみかけて、
1頭だけ、トットットって遠くから近寄ってくる子がいて、
愛らしいの、なんの。
本当、牛にもそれぞれ性格とか個性があって
見てると、楽しい。
正解は分からないけど、今の自分がベストと思うことをやるっきゃない。
まず、私は東京で、24番さんがやってくるのをお出迎えです。