今年最後の中屋敷さんジャージーがやってきました。
今回の子は、ニコちゃん。
中屋敷さんちにやってきた時、ニコニコしてるみたいに、
とても可愛い顔してたから名づけられました。
37.3カ月齢の未経産メスです。
今まで出荷した中屋敷さんちのジャージーの中では
(経産再肥育をのぞいて)一番、月齢が長いです。
というのも、実は、この子はお母さんにしようとして、
3回くらい種付けしたそうですが、うまく妊娠できなくて、
じゃあ、肥育にしようと、途中で切り替えた子でした。
以前、井さんの41カ月齢の未経産ジャージーの評判が
めちゃくちゃ良かったことを考えると、
この月齢のジャージー未経産の味わいには思わず、期待しちゃいます。
この子は、三谷さんちに引き取りに私も一緒にいった
3頭セットでやってきた、べっぴんさんたちの1頭です。
(02404がニコちゃんです)
この臨時ハッチも近所の農家さんに借りに行ったなぁ。。。
懐かしい。
そして、一時は入れる牛舎がなくて、3頭セットで、
近所の黒毛の繁殖農家さんに預かってもらって、
逞しく育ってきました。笑
最近、生産者さんたちと話していると、
ちょっと過酷なくらいの環境のがかえって牛が強くなるのさ、
という話をよく聞きます。
そして、私が
「1年目に放牧していたジャージーがロース芯が大きい気がするー!」
と話していたら、農研機構の方が送ってくれた、
こちらの研究成果もまた頭に浮かんでいて。
「肥育中期の持久的な運動負荷は日本短角種肥育牛のロース芯面積を大きくする」
この子たちは山には上がっていないけど、
パドックでの運動でもこれに当てはまるのかなぁ。。
でも、まったくしないよりは、牛にとっても良い気がします。
今度また聞いてみよう。
そして、最後はいつも通り、みんなと一緒に繋ぎ牛舎で仕上げてもらいました。
(ここに映っている子たちはほとんど今年出荷しました。
みんないなくなっちゃってなんか淋しい、、って、中屋敷さん。笑)
そうして、ニコちゃんもいよいよ今週、出荷になり、
芝浦にやってきました。
枝重量は330㎏でした。
サシの感じはジャージーの中では中間くらいですが、
中屋敷さんが育てるジャージーらしいクリーム色の良い脂質と、
肉色の濃さとテリに、やっぱり味わい期待しちゃいます。
バラはどうしても薄いので、肩とバラは来週後半には加工して、
モモ・ロースはいつも通り、さらに1週間枯らしてから
加工予定です。
3年前から中屋敷さんとジャージーを飼い始めて、
今年の頭から、その時に導入した子たちの出荷が始まりました。
ありがたいことに、その子たちの味わいの評判は想像以上によく、
牛たちが自分たちにいろんなことを教えてくれたおかげで、
また次に向かうべき方向性が見えてきました。
中屋敷ジャージーの1年目の締めくくりのこの子もそれに相応しい、
次へ繋がる可能性を含んだ子で楽しみです。