年末に向けて、続けてやってきたのは、
埼玉県東松山の国分牧場さんのブラウンスイス♂です。
去年の10月末に会ったこの時は、まだ磯沼さんちから
やってきたばかりの頃でした。1歳2カ月くらい。
この子に関しては、生まれ元の磯沼牧場さんで過ごした時間と
仕上げの国分牧場さんで過ごした時間が、だいたい半々くらいです。
なんとか、ギリギリ埼玉県産になりました。笑
育成期の自由な、のびのびした環境と、
その子をお肉として、より求められるものにするための
仕上げの時間としては、私はとても理想的に感じます。
それは、中屋敷さんとのジャージー取り組みの中で、
仕上がった枝肉と、お肉の評価を毎回確認していく中で、
改めて、育成期の放牧の大事さを実感したことが大きいです。
牛自身もきっと、その方が幸せだろうし、
さらに、その仕上がりの肉周りの良さも感じました。
そして、また國分さんといつも話すのは、
特に磯沼さんちからやって来た子の大きくなること。
それはそれは、素晴らしいものがあります。笑
先日、磯沼さんと話していたときに、
「うちは街の中の牧場だから、お腹すかせてあんまり鳴かれたら困るから、
いつも草だけはめいっぱいあげているんだよ。」
ってお話されていたので、そんな理由もあって、運動に加えて、
育成期にめいっぱい草を食べてきて、腹づくりがしっかりしているのも
あるのかなぁって想像してました。
そんな中、今回の子はなんと、生体で1tを越えました!!!
1,035㎏!!!
やっぱり、ブラウンは大きくなりますね~、
いつものジャージーの倍くらいです、、、よ。
歩留りを計算して、あんまり大きすぎて枝庫に入れてもらえなかったら
どうしようと、ドキドキしてました。(冗談です。笑)
結果、枝肉重量は586.5㎏でした。
今までで一番のビッグサイズ。
ですが、肉周りはとても良い子でした。(特に肩まわり)
もし入らなかったら、肩落としてくださいって頼んでたけど、
なんとかギリギリ入りました。。。
ブラウンの中では、サシがバランスよく入っている方です。
そして、ロース芯もしっかりと大きくて、
カブリにシコリは入っちゃったものの、
無駄に皮下脂肪や筋間脂肪で重量が乗っているのではない、
とても良い子です。
磯沼さん、國分さん、大事に育成&仕上げ、ありがとうございました。
磯沼さんと國分さんの餌の共通点は、コエドビールのビール粕です。
でも、そういったこと以上に、なんか理屈じゃない愛情や、
私たちの想いに、牛が応えてくれてる気がします。
ちなみに、この子の名前は「チモシー」だそうです。
その名の通り、「チモシー」いっぱい食べて、
しっかり腹づくりしてきたのかな。笑
(チモシーは牧草の一種)
こちらは11月16日にと畜なので、
今週ご案内して、12月6日前後に加工予定です。
国分牧場の今年最後の締めくくりの1頭です。