今年最後のゲスト牛、やって来ました。
締めは毎年恒例、貫禄の井信行さんのあか牛です。
しかも、31.4カ月齢。
今年出荷のあか牛の中で一番、月齢が長いです。
去勢なのですが、この月齢で457㎏とそんなに大きくないので、
きっとゆっくりのんびり育つ子だったので、
この月齢まで育てられたのかなぁって想像します。
あ、でも、もしかしたら
あまりに可愛くて、出荷できなかったのかな。
なんていう風にも、思わず想像しちゃうくらい懐っこい子でした。
というのも、10月末に井さんに会いに産山まで行ったときに、
一番先にトットットって、私たちに興味持って寄ってきてくれたのが
たまたま、この子でした。
『なみまる』くん。かわいい♡
この子は自家産じゃないけど、同じ産山村生まれでした。
元々の飼い主さんに付けられた名前でしょうね。
そして、なみまる君が仔牛の頃、お母さんと一緒に暮らしていたのが
おそらく、こちらの牧野です。
同じような良い水と草でずっと育ってきたんですね。
もう何度も産山村にお邪魔しているので、
やっぱり、土地に対する愛着が自然に増してきます。
あ、産山村の美味しい水でつくった日本酒と焼酎も
こないだ、岩手の短角牛の仲間たちと一緒にたっぷり飲んだし。笑
地域を越えて、同じ価値観や考え方を持つ人たちの輪が
繋がっていくのを感じて、嬉しく思います。
井さんと電話で話してもいつもそんな話。
井さんの元気そうな声を聞くとホッとします。
昨日も「みんなが待ってくれているから90歳までは牛飼いやりたい」
って言ってくれてました。(今は84歳。)
ゆっくりのんびり、休みながら続けて欲しいなぁって思います。
そんな、なみまる君ですが、事前に格付け明細が届いて、
BMS2で「お、赤身寄りで良さそう」と期待していました。
BMSが低い方が嬉しくなるレアパターンです。笑
赤身寄りながら、井さんらしい相変わらずコザシの綺麗な子でした。
やっぱり、好きだなー。
この子を通して、井さんが伝わってきます。
良いものは多くを語る必要ないんだな、と。
この子は、これからご案内して、12月半ばくらいの加工予定です。