明けましておめでとうございます。2020

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新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

去年の今頃、
『今年は初めてのジャー黒が続けてやってきて、
 短角牛にも改めて愛を伝える年。』
って言っていたけど、本当にそんな年になりました。

ジャー黒たちはお食事列車に乗せてもらったり、
取材されたりして、大活躍してくれました。

短角牛に関しても、岩手県の仕事に初めて
少し携わらせて頂けたことで、たくさん考えさせられて、
改めて自分の価値観や大切にしたいことに気づくことができました。

「やっぱり、言葉にするって大事。」
って思ったので、今年も言葉にして残しておきます。

今年、自分自身が深めたいテーマは『餌』です。

今までだってもちろん、餌のことは大事に考えてきたし、
生産者さんや料理人さんとも話してきたけど、
今年はもう一歩、自身の知識を深めていきたいです。
最近は特に自給飼料について、考える機会がより増えました。

例えば、田村牧場の去年の秋に収穫したデントコーンサイレージは
非常に出来が良くて、コーンの実がとても多いそうです。
(田村社長いわく、今までで一番かも、と。)

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なので、栄養分・カロリーの調整を考えて、
デントコーンに、稲WCS(稲発酵粗飼料)とオカラをMIXしてつくる餌に
繋ぎ程度に入れている配合飼料を今までの半分以下に減らしたそうです。

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それは、短角牛にとって、色んな意味でとても良いことかと思うけど、
生産者さんとしては、それが牛や肉にどんな影響が出るか、
とても緊張感があることのようで。

そういう状況もすべてひっくるめて、
できるだけ共有して向き合っていきたいな、と。
実際に生きものと向き合ってる農家さんの足元にも及ばないけど、
せめて、代弁者として成長していきたいと思います。

そして、中屋敷さんは約2年前から繫がりができた、
東北農研さんとの取り組みを着々と進めてくれていて、
去年から飼料用の大豆栽培に取り組んで、
この秋から大豆サイレージの給飼を始めています。

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こちらは、牧草、大豆サイレージ、子実トウモロコシ、(ここまでは自給)
そして、繋ぎ用に配合飼料を少しだけ混ぜた餌です。

放牧地から下りてきた、こちらの4頭にあげてます。
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(褐黒、短黒、ジャー黒、ジャージー)

ここに、地域資源を生かす色んな可能性が詰まってる感覚があって。
研究を重ねてきている方々と共同の取り組みで、
成分分析の上で飼料設計をしてくれているのも心強いです。

そうして、仕上がってくるお肉に対して、
自分自身がきちんと、その理由を考えられるように、
そして、お届け先の方々に自分の言葉で伝えていけるように、
私ももう一歩理解を深めたいな、と思います。

ただ素直に興味津々なだけですが。笑

そして、餌といえば、熊本の井信行さんのあか牛の大事な餌である、
『大豆を炒って擦った、きな粉みたいなの』があるのですが、
その大豆を炒る釜が最近、調子悪くなってきたそうです。

元々は、アンコを作っていた釜を中古で手に入れたもののようですが、
新品で買うと結構な金額するようで。。
もし、どこかにそんな感じのものがあったらご連絡ください。

今年も生産者さんたちの努力に恥じないように私もがんばります。
牛たち共々、どうぞよろしくお願いします。