年末に向けて、お肉の争奪戦の様相を呈してきた今日この頃、
続いて、熊本からやってきたのは、井信行さんのあか牛です。
変わらない、この信行さんの笑顔に思わず、こちらの顔も緩んじゃいます。
早くまた会いに行きたいなぁ。
コロナ禍の真っ只中で荷動きが悪いときも、
こうして一気に動き出したときも、
どんなときも変わらない関係性があることって
とても心強いです。
それは生産者さんと、問屋さんと、飲食店さんと、
すべての間柄において。
大事にしてきたものは間違えてなかったなぁって思います。
そうして、みんな一番大変な時期を一緒に乗り越えて、
今があるので、余計にたくましい繋がりになったように感じます。
お互いにあんまり言葉にすることはないけど、
最近、しみじみとそう感じさせてもらえる時間が増えています。
さて、そんなお一人である井信行さんの今回のあか牛は
自家産のメスです。
息子さんである雅信さんの繁殖牛舎はこんな放牧地と繋がっています。
そして、仔牛たちはお母さんたちについて放牧地で過ごしたり、
牛舎に帰ると、幼稚園生同士でこんな時間を過ごしたりしてます。
そうして、一歳くらいになる頃、信行さんの肥育牛舎にきてからは
井さんの手作りゴハンでじっくり時間をかけて育てられます。
阿蘇の良質な粗飼料を多給することに加え、
仕上げのタイミングで、大豆を炒って擦ったものや、
オカラ、小麦、大麦、飼料米など、
地域にある国産飼料100%の手作りゴハンです。
今回の子も一般的なあか牛より半年以上も長く、
3年近い時間をかけて育てられています。
そして、この季節、メス、すべてが美味しそうな予感しかなく、
枝肉がやってくる前に、こちらの格付け表が届いたときは
思わず、一人でニヤニヤしてました。
信行さんも「あんまり大きくなかったでしょう?」って言われた通り、
かけた時間から考えると、ちょっと小ぶりの426㎏。
でも、脂の色(BFS)が『6』と高いので、
ちゃんと草めいっぱい食べてきたんだね~と嬉しくなり。
肉の色(BCS)も安定の『5』で濃い目。
脂肪交雑(BMS)も『3』なので、ホッと。
この時期はもっとサシが入ってきちゃうことも多いので。
ロース芯の大きさも枝重量の割にしっかりしてるし、
歩留り等級も『A』なので、優秀な子だなぁと思っての
ニヤニヤです。
そうして、実際にお迎えした枝肉がこちら。
なんて、きれいなコザシ。
肉色もしっかりして美味しそうで、
さすが信行さんのあか牛らしい。
信行さんが「脂、ちょっと乗っていませんでしたか?」って
話された通り、メスでこの季節なので、少しだけ乗ってはいますが、
生き物として自然なことで、全然OKな範囲です。
ちなみに、先に内臓1頭分お送りした飲食店さんも、
「かなり良かったですよ!」とのこと。
うーん、これはかなり楽しみ。
飲食店さんたちが忙しくなった12月にこの子をお届けできるのも嬉しく、
ほとんどがいつもお届けしている飲食店さんたちに
変わらず、お届けすることになりそうです。
一般販売の問合せもいくつかいただいているのですが、
ごめんなさい、この12月に関しては
飲食店さん分でもまったく足りない状況になりそうです。。
ぜひお届け先の飲食店さんで召し上がって頂けたら嬉しいです。
こちらはあと少し枯らして、12月頭に加工予定です。