岩手・雫石の中屋敷さんジャージーの3頭目の未経産メスが、
先週、芝浦にやってきました。
今回の子はココアちゃん。32.1カ月齢。
この子は生まれて、1週間も経たないうちに
奥中山の三谷さんのところから、中屋敷さんちにやってきたのですが、
この子を引き取りにいくとき、私も一緒に行っていました。
なんて、可愛いんでしょう( *´艸`)
この時、三谷さんのところの出産ラッシュで、
メスが3頭続けて生まれて、
3頭まとめて引き取ってきたので、よく覚えています。
中屋敷さんちのハッチ(仔牛の哺育部屋)の空きがなくて、
使っていないハッチを近くの農家さんに借りにいって
そして、臨時のハッチを設置して、なんとか3頭を入れて。
この子たち、すごい顔が可愛いかったから、みんな見に来て、
ニコ、ココア、カプチーノ、というオシャレな名前をつけてもらって。
そして、次に会いに行った時には大きくなって、
ハッチがもう手狭になってきていました。
このとき、ちょうど良い入れる場所がなかったので、
ハッチ卒業後、一時期、また別の近くの農家さんで
3頭、まとめて預かってもらった時期もありました。
黒毛の繁殖農家さんだから、ジャージーは初めてで、
可愛いんだけど、そのいたずらっ子加減にビックリされてて。
壁のビニールを、みんないたずらして穴あけちゃって、
しかも、それを見ていたおうちの黒毛まで同じことやり始めちゃって、
修繕費も払わなきゃ(笑)みたいな話もしてたのを思い出しました・・・。
ジャージー独特の気質を、黒毛が見て真似るという。。。
その後は、1歳になる手前から、
中屋敷さんちの牛舎横のパドックで
3頭仲良く、しばらく暮らしました。
生まれてから、色々お引越ししたけど、
ずっと3頭は一緒だったので、やっぱり、
いつも仲良く3頭一緒に行動していました。
そして、その後、繋ぎ牛舎で、
粗飼料と宝山の餌主体で仕上げてもらって今回の出荷です。
本当、たくさんの人たちにお世話になって、
育ててもらってきました。繫がり。
私が最近すごい嬉しいのは、芝浦に生体でやってくるようになったので、
東京に来てからも、生体に会いに行けること。
この子も「無事出荷したよ~」って中屋敷さんから連絡もらって、
翌日、芝浦でトラックから降ろすところから会いに行って、
と畜直前のお見送りまで、3回会いにいきました。
繋留所で撫でてると、ジャージーは珍しいようで、
「お、ジャージー?」って、生体を運搬するドライバーさんに
話しかけてこられたりして、しばらくいると、
その場所にはそこのコミュニティがあるのを感じて、
枝の運搬の手配でも、お肉の加工でも、いつも思うけど、
すごいたくさんの関わる人たちのお陰様で、
自分が「こういうことがやりたいんです!」っていうことが
なんとかやらせてもらえるっていうことを改めて感じました。
まだまだ見えていない部分もたくさんあるんだろうけど、
気づかされるたび、感謝しかないです。
そして、枝になった内容はこんな感じでした。
枝重量は322㎏。
ロース芯のサシは前の2頭に比べると、
ちょっと少ないくらい。
でも、脂質の良さは相変わらず。
何より、まずは健康な枝肉に仕上がってくれたことで
もうそれで、母としては、ホッとして十分嬉しいわけです。
良かった、良かった。
「しっかりした枝だね、脂質いいね」って
ちょっと褒めてもらえるだけでも、すぐ誇らしくなります。
こちらは、これからご案内して、
6月末~7月頭くらいの加工、お届け予定です。