【入荷情報】国分牧場ブラジャー♂22.9カ月齢

待ってました~、
今年続々とやってくる、
国分牧場さんの『初めまして』シリーズ。笑

ジャー黒に続いて、ブラジャー君がやってきました。
その名の通り(?)、ブラウンスイス×ジャージーです。

この子は2017年4月に、千葉の近藤牧場さんで生まれて、
千葉で哺育されたのち、2017年11月に、
埼玉・東松山の国分牧場さんにやってきました。
そして、国分牧場さんで育てられること、約1年半。

そんなブラジャー君に、
今年2月、東松山まで会いに行ってきました。

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お友だちと一緒に。
この3頭たちの品種、当てられる人、きっといないだろうなぁ、、、

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向かって、左から、

〇ガンジー
〇ブラウンスイス×ホルスタイン
〇ブラウンスイス×ジャージー(今回の子)

です。変り種すぎ。笑

このブラジャー君は母がジャージーでした。
そして、ブラウンが入ると、やっぱり成長が早いので、
いつもの希少牛たちより、ちょっと早い月齢での出荷です。
22.9カ月齢で、枝重量481㎏までなりました。
ジャージー純血だとやっぱり、ここまではならないので、
そこは父ブラウンの血がしっかり力を発揮してくれているかと思います。

そもそも、なんでこの掛け合わせが生まれてきたのか。
酪農家さんは、もし女の子が生まれてくれたら、
ジャージーとブラウンのそれぞれの良い特徴が出た乳が欲しい、
と思ってかな。
あるいは、単純にブラウンに戻し交配をしていきたかったのかな。

でも、たまたま男の子だったので、ありがたく、
その楽しみをお肉で向き合わせて頂きます。
いつもの国分牧場さんの軽やかな脂質に、
ブラジャーの赤身がどんな特徴が出てくるのか、楽しみです。

肝心の枝肉内容です。

ロース芯
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バラ
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モモ
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断面
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ロース芯も丸く、しっかり大きくて、
ウチモモなどの赤身の中のサシのバランスが程よいです。
バラも余計な皮下脂肪がついていなくて、
お肉がしっかり取れそうな歩留り優秀な子です。

先日、産肉研究会に参加して、「赤身牛肉の評価基準」について
いろんな方々が話し合う場で勉強させて頂いたのですが、
「信頼している生産者さんだから、そうおかしなものが出てこない」
という話が出ていました。
私もそう思って、ずっとやってきているけど、
それって個人パワーで共通語にならないから、
共通の評価基準が必要とされるのかな、と思ってきたけど、
同じ1頭の牛を届けても、部位や求めるニーズ・好みの違いによって、
その評価はかなり分かれるので、共通の評価基準をつくるのも、
確かに難しい、、、っていうのも正直なところです。

ただ少なくとも、自分がどういう想いの生産者さんのお肉を扱わせて頂くか、
また、どんな生産者さんを応援していくのか、というのは
これから先の日本の畜産の可能性に対する選挙に、
微々たる一票を入れているのと同じなんだな、
って、ふと感じる機会もいただきました。
だから、小さなたった一票なのだけど、ちゃんと意思を示すつもりで、
地道にこれからも向き合わせていただきたいと思います。

そんなわけで、まだまだまだまだ全然ゴールなんて見えずに、
生産者さんたちと、それぞれの地域を生かした
美味しい国産の赤身肉を探る冒険はずっと続いていきます。

こちらのブラジャー君は4月中旬くらいの加工予定です。