桜の開花宣言した途端に雪降りと、
いろいろと賑やかしい東京に、
続いて、岩手・雫石からやってきたのは
中屋敷さんの2経産ジャージー『きづな』です。

先月も出荷前、最後に会いに行ってきましたが、
この子とは、産まれて10日目くらいの頃、
中屋敷さんと一緒に、奥中山の三谷牧場さんのところに
引取りに行ったときからのお付き合いです。

可愛い( *´艸｀)
お腹と頭のところの模様は赤ちゃんのときのまま。
思わず、ニヤニヤしちゃいます。

この少し前から、中屋敷さんとジャージーの取り組みをスタートして
ちょこちょこ三谷さんのところに一緒に引取りに行っていた頃ですが、
想定外に、続けてメスが生まれていたので、
（それでも牛舎の数が限られているので三谷さんでは残せないとのことで）
そのうちの何頭かは、そのままお肉にするのではなくて、
一産とか二産してもらうのも良いかも、とのことで、
この子はお母さんになってもらいました。

女の子っていろんな可能性を持って生まれてくるんだなぁって
牛を通して教えてもらっています。

きづなは1年目の夏に放牧地に上がって5カ月くらい過ごしました。

そして、その後、2頭仔牛を産んでくれたのですが、
2頭目の子を産んだ後、なかなか妊娠できなかったとのことで、
約半年くらい、宝山の発酵飼料（オカラ、ビール粕、米もろみ粕）などで
再肥育して、今回お肉になってもらうことになりました。
初めての2経産ジャージー母さん。

いよいよ、出荷のとき。

2頭も仔牛を産んでくれて、
お肉としても立派に育ってくれてありがとう。

4歳半という若さゆえか、身体つきもしっかりしていたので
期待していましたが、やはり、今までの経産ジャージーの中では
一番、重量も肉周りもしっかりしていました。

生体重635㎏、
枝重量339㎏です。

ロース芯

バラ

モモ

脂質

全体

脂質もしっとり良さそうなのと、ジャージーらしく、
モモにも程よくサシが入ってそうです。
肉色も良くて、好みな味わいの予感。

淡々と割り切ってそうですが、こんな自分でも、
「あーこの子にミルク飲ませてあげたんだよなぁ、、」
って枝肉に向き合いながら、
しみじみ感慨深く思ったりする時間もあります。

だからこそ、この子の最後の締めくくり、
ちゃんと良い状態で、喜んでもらえる場所に
お届けできるように、と気持ちが引き締まります。

きづな、これからご案内して、3月末～4月頭頃のお届け予定です。