今年1頭目の井信行さんあか牛、やってきました。
年末に続けて出荷してもらったので、
今回はいつもよりちょっと間が空いていたので、
問合せもいくつかもらっていました。
こんな時期に有難いことですね。
井さんの育てた牛たちを通して、
しばらく井さんのこの笑顔に会わないと、
なんか皆んな淋しくなってくるのかもしれません。
それは私も同じく。
そして、今回はさらに、自家産のメスとのことで、
生まれたときから、『井』家で育った子。
そんなことでもまた嬉しくなったりします。
こちらは去年の5月に産山に行ったとき。
牛舎と、この牧野をお母さん牛と一緒に行き来できる、
雅信さん(信行さんの息子さん)の牛舎で10カ月齢くらいまで飼われています。
こういった仔牛のときの環境は、短角牛たちと一緒。
その後は信行さんの牛舎に来て、
信行さん手作りのゴハンを食べながら20カ月近く育ちます。
地元の『良質な』粗飼料である牧草に加えて、
大豆を炒って擦ったのや、オカラ、小麦、大麦、飼料米、塩など
できるだけ阿蘇の近くで手に入るもので、すべて国産100%。
それが現在84歳の井さんが、60歳から始められた、
あか牛の一貫肥育のチャレンジです。
地域を守るために、地域にある餌で赤身に向けて育てるあか牛を守る。
私はそのうちのまだ4年くらいお付き合いさせてもらっているだけですが、
学ぶ部分や、受ける刺激、考え方の影響はすごく大きい。
出会えた私は幸せものです。
そんな井さんの考えのもとに育てられた、
今回の子は29.0カ月齢で、400.8㎏でした。
肥育期間の割には小ぶりな子。
今回はBMS2で赤身寄り。
モモも比較的、赤身が強そうです。
脂質自体はいつもの井さんの感じだけど、
皮下脂肪が意外と厚いです。
脂をつけやすい雌だし、季節もあるのかなぁ。
サイズ的にキメは細かいのかな、と期待しています。
こちらはこれからご案内して、3月半ばくらいの加工予定です。
牛たちは人の事情に関わらず、順に育ってきます。
牛たちのお世話をしながら、
消費の縮小を一番ヒヤヒヤしているのは生産者さんだろうな、
と思うので、できるだけ変わらない姿勢でやっていけたらと思います。
胃袋そんなに大きくないけど、お肉売って、自分で食べに行きます!笑