【入荷情報】国分牧場ガンジー♂23.7カ月齢

続いて、埼玉・東松山の国分牧場さんから可愛い子がやってきました。
ガンジー牛のホープ君。

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ガンジー牛は、2018年1月、2019年10月に続いて、3頭目です。

ガンジーを語るにはまだまだ早いですが、
でも、毎回すごい気に入ってくれる料理人さんがいて、
「また次もガンジーが出たらお願いします!」
って言われるので、印象に残っています。

今回のホープ君は東京・八王子の磯沼牧場さんで生まれた子。
ちなみに、お母さんも知っています。

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磯沼さんと一緒に写っているのが、母さんガンジーのミゥちゃん。
この時が初めて、磯沼牧場さんにお邪魔した2017年の12月で、
「新しい5品種目のガンジー牛のミゥちゃんだよ。
 お腹に赤ちゃんがいるんだ」って紹介されました。
ミゥちゃんが初めての出産で、ホープ君を産んだのが2018年6月なので、
この時、お腹の中にいたのがホープ君なんだなぁ。

なんだか、親戚の子みたいです。
お腹の中にいる時から、世の中に誕生して、
八王子から東松山に引っ越しもして
仲間と成長する姿をずっと見守らせてもらえて幸せです。

実は一回、ホープ君に観光牧場から引き合いの声がかかったようで、
あーそれで末永く生きていけるならホープ君の運命だし、それもありだな、
って思っていたのですが、交渉が物別れに終わったようで、
私のところにやってきてくれました。
これもまた運命。笑

ガンジー牛、私たちの間ではもう慣れっこの品種になっているのですが、
初めて、その名を言うと、牛の品種だと思わない人も多いので、
私の大切な教科書『品種改良の世界史』から、少しガンジー牛の説明をば。

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ガンジー牛の原産地は、イギリス領のチャネル諸島のガンジー島。
気象条件はジャージー島とほぼ同じ。
ノルマン種とブルトン種の交雑によって成立したのはジャージーと同じだが、
ジャージーがブルトン種の影響が強いのに対し、
ガンジーはノルマン種の影響が大きい。
顔は狭く、ジャージーに比べると長く、しゃくれ具合も軽い。(笑)
ジャージーと近い血縁関係にあるので、種々の点で似通っているが、
ジャージーよりは体型は一回り大きい。
正確は温厚で、環境適応能力が非常に優れている。

乳脂率はジャージーに次いで高く、
味の濃い特別牛乳としての価値が高く評価されている。
日本には明治末期に輸入され、現在では日本に200頭ほどしか飼育されていない、
とても貴重な乳用種。
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乳質と肉質の連動性を感じている私からすると、その乳質の特徴も大事。
そして、その温厚な性格が自然と雰囲気にでてくるのか、
なんだかホープ君も可愛くてしょうがなくて、
いつも以上に「可愛い~( *´艸`)」を連呼しながら、画像を厳選してました。笑

2019年4月。
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10カ月齢で、八王子から東松山に引っ越したばっかりの頃。
まだほっそり。

2019年10月。
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半年経って、仲間とも馴染んで。
ちなみに、国分牧場あるあるの引っ掛け問題だけど、
ホープ君以外はみんなホルスタインです。

2020年5月、6月。
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出荷の少し前に国分さんが撮って送ってくれました。
お尻さえ可愛い。笑

そして、肝心の枝肉内容です。
23.7カ月齢で、枝重量439㎏・B2。

ロース芯
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バラ
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モモ
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切断面
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枝肉全体
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やっぱり、ジャージーに比べて、肉付きがいいです。
ロース芯の大きさや、バラの厚みなども。
それでいて、お肉自体はジャージーと繋がる部分があって、
「あれ、ガン黒だっけ??」って思っちゃうような、サシ加減。

乳用種でこの肉質・肉周りはなかなかのものです。

お肉になってからも愛されっ子じゃないかと楽しみです。

そして、私が今からワクワクしてしょうがないのは
(ただの『乳用種』じゃなくて)
『ガンジー種』っていうラベルがお肉に貼られている姿と、
家庭で「ガンジー牛だって~笑」って言われながら、
おうちゴハンにガンジー牛が登場する光景です。

こちらは、これからご案内・準備をすすめて、
7月上旬にお届け予定です。