続いて、埼玉・東松山の国分牧場さんからやってきたのは、
こんな子です。
見てお分かりの通り(?笑)、ブラ黒のお母さんに
ジャージー父さんが種付けして誕生した子です。
国分さんいわく、三元豚ならぬ、三元牛。
相変わらず、東京・八王子の楽しい酪農家さん、
磯沼牧場さんからやってくる子たちはツッコミどころ満載で
思わず、笑っちゃいます。
まず最初に注意しないといけないのは、この子の生きてきた時間の中で、
2週間くらい、八王子にいた時間のが長いので、
埼玉県産ではなく、東京都産になります。
お肉のラベル設定してくれる方に、しつこいくらいお伝えしました。
そして、肉牛農家さんじゃないのに、磯沼さんが交雑牛(ブラ黒)に
この子を産ませて、一産取り肥育をしている不思議。
(しかも、一般的な一産取り肥育だったら、黒毛の授精卵を入れる・・・よね)
そして、国分さんから教えてもらった情報で気付いたことが、
この子はジャージーの種牛くんがお父さんの、本交で誕生した子でした。
なかなか珍しいパターン。
ジャージー父さんが、1歳のときくらいに種付けした子のようです。
(あ、黒毛の授精卵がつかなかったから本交だったのかな?)
と、この子1頭から、色々楽しい妄想をさせてくれるわけです。笑
そして、お母さんの名前がダリアだったからでしょうね、
この子の名前は「ドリア」ちゃんだそうです。
うん、みんな個性があって良いことだ、うんうん。
う、うん。
そうして、出荷前に、国分さんから
「美味しそうな子でした」
と、画像が送られてきました。
美味しそうな「ドリア」ちゃん。笑
もはや、どんなお肉になってくれているのか、頭の中がグルグルです。
ジャージーが1/2、ブラウンと黒毛が1/4ずつだから、、
3種の品種たちの血がいったい、どんなバランスで出てくるんだろう?
って色々想像しながら、枝肉がやってくるのを待っていました。
まず、枝重量は376.5㎏と小ぶりなメスとしては良い感じ。
肝心の枝肉内容です。
BMS3と、程よいサシがロース芯やモモにも入っていて、
全体的に、幅広い方々に愛されそうな肉質です。
これは、黒とジャージーの血かな。
バラもある程度、厚みがあって使いやすそう。
これはブラウンと黒の雰囲気。
ただ、筋間脂肪が少し厚めになっちゃっているのは
これはジャージーの肉周りの悪さなのかな、と。
そんなことを思いながら、
赤身にジャージー独特の味わいの濃さが出てることを
期待しつつ。
こちらはと畜から2週間ちょっと枯らして、
11月2週目頭くらいに加工予定です。
そして。
この子と一緒に北海道から、
これまた個性的な子が半頭やってきました。
A5の松阪牛と、こちらの三元牛に挟まれた、
黄色い脂の子です。
生きてきた経緯がそれぞれにまったく違う牛たちが
堂々と並んでいる、この光景が私はなんとも嬉しいのです。
いろんな個性を持った子たちがみんな平等に扱われて、
それぞれに求めてくださるところに届けられたらそれでいい。
多様性が大事。
ちなみに、今回の国分さんの三元牛の格付けは『C2』で
真ん中の子は『B1 』です。
なんてバラエティに富んだ子たち。
3頭たち、枝庫の中でどんな話してるんだろうなぁ。
お互いに知らない世界を知ってそうで、すごい楽しそう。笑
真ん中の子はまた追って、こちらで案内いたします。