【入荷情報】井信行さんジャージー♂51.0カ月齢


井さんちにいた、いたずらジャージー男子3頭のうち、
最後の1頭がいよいよ出荷になりました。

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<去年10月に運転の練習がてら、突撃したとき>

3頭の中でも、額に白いマークがあるこの子は
いつも堂々と積極的で、好奇心旺盛。
グイグイ前に来るので、印象に残る子でした。

いたずらジャージー3頭たちに初めて会ったのは
ちょうど2年前の5月に料理人さんたちと産山村を訪問した時。
真ん中が今回の子です。
この時、すでに30カ月齢近く・・・笑

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<みんなに餌や飼い方の説明をしてくれる井さん>

また別のタイミングに行った時は、牛舎でお話する、
井さんの元にやってきてこんなツーショットも。
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なんか、「ニッ」とポーズをとってるみたいなこの姿も好き。
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分かった、この子がなんか印象に残るのは
いつも大体、カメラ目線だからなのかな。

そして、そんな強気な性格が功を奏してか、
誰にも負けじと井さんの手作りゴハンを食べてくれたようです。

井さんも出荷前に、
「今までの中で一番、お肉がついて丸っこくなりましたー!
 なんか美味しそうな感じがします!!」
と話されていましたが、私もなんとなく、
今までの姿を思い浮かべると安心感を持って、
再会を待ち構えていました。

そうして、届いた格付け明細がこちら。
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凄い~、枝重量が400㎏いきました!
最初はビックリしていた『B-1』の「1」にはもう慣れました。笑
肉色が濃くなって、脂の色も草めいっぱい食べて黄色くなるから
当然だよね、と。

枝重量が乗ったことは、生産者さんの手元に残るものが
少しでも多くなることでも良かった、と思うのですが、
それに加えて、最近、枝重量と肉質の関係でも思うことがあります。

以前は、同じ品種・性別であれば、
『月齢を飼えば飼うだけ、繊維質はしっかりしていって
その分、お肉の味わいもしっかり乗っていく』
っていう感覚をベースに持っていました。
が、それぞれの生産者さんたちの飼い方、餌、目安としている出荷月齢、
そして、様々な品種、経産、未経産、去勢に出会わせてもらっていくと、
そんな単純な話じゃないことに気づいてきます。

毎回、自分の中で育ててきた公式がくつがえされて、
料理人さんたちから、お肉に対する評価を聞きながら、
「その理由ってこれかな?いや、でも、これかもよ。」
みたいな話をしながら、何度も仮説を繰り返していく感じ。
それに対して、生産現場でできることは?
枝肉から扱う自分にできることは?
と、それぞれでできる可能なことを考えて。
やれるだけベストを尽くした後は、
「もうあとはよろしくお願いしますー!」って
委ねるのみなのですが。笑

そして、そんな中で一つなんとなく思っているのが、
順調にスクスク重量を乗せられなかった場合に
少し繊維質が頑固になったり、何かマイナス要素が出るのかな、ということです。
以前は、小さい分、味わいが詰まっているという感覚もあったのですが、
それも、最低限ちゃんと、本来の能力の成長をした上での話なのかな、と。

というのも、この子の前に出荷した井さんの2頭のジャージーがそれぞれ
370㎏、320㎏だったのですが、370㎏の子の素直な肉質に対して、
後から出荷した320㎏の方はちょっと頑固な繊維質でした。
それが月齢による差よりも、本人の成長由来の肉質の差のような気がしています。
なので、今回の子が51カ月齢と長い月齢を飼っていても、
400㎏いくまで、健やかに育ってくれたのであれば
プラスの要素が大きいのではないかな、と。

そんなことを考えている中、やってきた実際の枝肉内容です。

ロース芯。
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モモ。
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バラ。
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脂質。
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切断面。
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「美味しそう。。。よく来たねー。」
思わず、そんな言葉がこぼれます。笑

ロース芯も綺麗な形で、井さんらしい細かいサシも良いバランス。
そして、脂質もいつも通りのクリーム色&ねっとりで。
モモも程よくサシが入っている雰囲気。
まったく無駄脂がつかないまま、時間をかけて赤身部分だけを
純粋に成長させてきた感じです。

この子がきっとまた何かを私たちに教えてくれることを期待して。

今回でひとまず、井さんのジャージーは最後。
初めて会った時から印象的な子が一つの節目になってくれて嬉しいです。
大事にお届けさせていただきます。

あと10日程度枯らして、4月2週目あたりに加工予定です。