【入荷情報】井信行さんあか牛♂35.6カ月齢(自家産)

続いてやってきたのは、井信行さん&雅信さんのあか牛です。

今回の子も自家産なので、雅信さんの放牧地と繋がった牛舎で、
幼少期をお母さんと過ごしてきた子です。

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放牧地はこんな場所。

総勢20人くらいで井さんの牧場を訪ねた3年前のこの日は
本来、最高の季節なはずの5月なのに、こんな大荒れの天気で。笑

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今まで、井さんのあか牛を扱ってきてくれた方々に
そのふるさとの素敵さをめいいっぱい伝えたいと思って、
産山村役場のご協力までいただき、入念に計画を立ててきた私としては
「なんでー?!泣」だったのですが。
今となってはそれも良き思い出です。
これも1つのリアル体験。笑
一体、雨男(雨女?)は誰だったんだろう。。

そんな写真を引っ張り出していたら、
懐かしい時間がいっぱい出てきました。

2016年2月。(井さんと初めて会った日)
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2016年7月。
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2019年5月。(この中に強力な雨男(女)が。笑)
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2019年10月。
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2020年10月。(『信行牛』が商標登録)
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いやいかん、写真はいくらでも尽きないので(笑)
井さんファンの方はこちらをどうぞ。
『井信行さん写真集~祝85歳。』

コロナに邪魔されて、私自身もここ1年近く行けていないけど、
そろそろ会いに行かないと、井さん欠乏症になりそうです。

そして、井さんのあか牛の育て方はこちら。
『井信行さんについて』

こうして、雅信さんと信行さんのタッグで育ててもらった
今回の井さんあか牛35.6カ月齢♂ですが、枝重量470㎏で、
久しぶりに『A3』でした。

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でも、皮下脂肪は『1.6』と薄いし、BFS(脂の色)は『6』と濃いし、
この内容でサシが入ったのであれば、この子の能力なのかな、
と想像しながら会いに行った、実際の枝肉内容はこちらです。

ロース芯。
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バラ。
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モモ。
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脂質。
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切断面。
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なんて無駄のない枝肉。
ロース芯がちょっと噛んではいるものの、
生体出荷の時点で雅信さんが話されていた
「大きくはなってるけど、あんまり丸々と太った体型じゃない」
というイメージと合っています。
ロース芯のBMS5もコザシだとあまり気にならないです。
モモのバランスも程良さそう。
脂質も安定のテリのあるクリーム色。

今回、枝肉が来る前に先に届いた内臓をいただきました。
レバー、ハツ、サガリ、すべてに共通するのが
心地よいサクサクとした歯応えと、
なにも引っかかることなく、スッと入るそのキレイな味わいでした。
美味しかったなー、今、思い出しながら書いててもまた食べたい。。。

「(あなたの取組みを)たくさんの人に理解してもらわなくていい、
少なくても(たった一人でも)深く理解してくれる人がいれば大丈夫。」
って、以前ある方に言われた言葉を時々ふっと思い出します。

牛肉に関してもそうだと思います。
万人に受けるものはないし、もしそれを目指そうとすれば、
自分自身が苦しくなるだけかと。
自分が堂々と話せる、正しいと思うことをやり続けていれば
ちゃんとそれに合う人たちが自然と周りに残ってくれて
楽しい時間を過ごせるような気がします。

今回のあか牛でいえば、育ててくれている信行さん、雅信さんもだし、
それを扱わせていただく自分や、と畜・加工でお世話になる方々も、
さらに言うと、その枝肉の運搬に関しても多くの協力が必要で、
そして、さらにその先で料理してくれる方々、
お肉を購入して食べてくれる方々、
なんとなく共通のなにかが流れているような感覚があります。

今年はそういった『共通のなにか』をより濃くしていくために
繋がりある方々との産地訪問を思う存分させていただく予定です。
次はそろそろ井さん補給しに熊本まで行かねば。笑

こちらのあか牛はもう少し枝で枯らして、
2月半ばくらいの加工予定です。