続いて、冬の熊本・産山村からやってきたのは
井さん親子の育てるあか牛、こちらの「光波」くんです。
![](https://www.tokyo-houzan.com/wp-content/uploads/2023/02/IMG-9662-e1676767150666.jpg)
2年前の秋に産山村を訪問したとき、同級生たちと過ごす、
まだ仔牛だった光波くんに会っていました。
![](https://www.tokyo-houzan.com/wp-content/uploads/2023/02/IMG-2221-scaled-e1676708670752.jpg)
昨年12月、約2年ぶりに産山村を訪問したのですが、
その時もこちらの3頭は一緒のお部屋で過ごしていたので、
ずーっと3頭一緒に成長してきたようです。
その訪問した日の熊本は大寒波がやってきた日で、
私も初めて、雪の産山村を経験することになりました。
![](https://www.tokyo-houzan.com/wp-content/uploads/2023/02/IMG-7463-scaled-e1676708704828.jpg)
牛舎横のこちらから放牧地に上がる道に直接繋がって
自由に行き来できるようになっているので、
雅信さん曰く、いつもだと冬でも、ゴハンの時間以外は
放牧地に上がっていくそうなのですが、
さすがにこの雪だと牛たちも上がらないそうで。
それでも同行メンバーに牛舎から繋がる放牧地の感覚を
牛の気持ちになって伝えたい自分は「上がりましょう~!」と。
きっと、雅信さん含めて「えー牛もいないのに行くの?(寒いし…)」
とみんな思っただろうけど。笑
でも、頑張って上がり切った後のこの景色を見ないで帰るのは
もったいないから絶対上がって良かったはず。
![](https://www.tokyo-houzan.com/wp-content/uploads/2023/02/IMG-7465-scaled-e1676708714420.jpg)
![](https://www.tokyo-houzan.com/wp-content/uploads/2023/02/IMG-7467-scaled-e1676708736701.jpg)
笹やススキを食べているそうです。
![](https://www.tokyo-houzan.com/wp-content/uploads/2023/02/IMG-7478-scaled-e1676708747542.jpg)
そして、一緒に行こうよって誘ったのに、
「寒いからイヤよ」と付き合ってくれなかった母牛たちの1頭、
こちらの手前右の子が「光波」くんのお祖母ちゃんでした。
このときで11歳。
お祖母ちゃんがいて、その娘も繁殖牛として残して、
っていう感じで一族が残っているということは
きっと性格的?あるいは良い繁殖成績?仔牛の育成が良い?
いろんな理由で血筋が良いのだろうなぁと思うので、
お母さん、お祖母ちゃんまで辿って調べるのが癖になっています。
あとは、毎回、仔牛登記を送ってもらうので、
あか牛の血統や改良の背景など、もっと勉強して知りたいな、と。
![](https://www.tokyo-houzan.com/wp-content/uploads/2023/02/IMG-7494-1-scaled-e1676708761884.jpg)
ちなみに、肥育牛舎を案内してくれた信行さんも
若い方々の訪問を喜んでくれていました。
お身体のことは心配ですが、やっぱり人に会ったり、
お話をするのが、信行さんのエネルギーの源なのだろうなぁ、
とお会いする度に思います。
![](https://www.tokyo-houzan.com/wp-content/uploads/2023/02/IMG-7503-scaled-e1676708805499.jpg)
「コロナもやっと落ち着いてきたから、
今年こそ、京都と東京にいきましょうー!」
と昨日も電話口で元気な声でおっしゃってました。
そんな井さん親子があか牛を育てる姿はこちらのYouTube動画をぜひ。
そして、実際の枝肉の内容はこちらです。
格付け。
![](https://www.tokyo-houzan.com/wp-content/uploads/2023/02/20230219085420_00001-scaled.jpg)
ロース芯。
![](https://www.tokyo-houzan.com/wp-content/uploads/2023/02/IMG-9620-scaled-e1676708909451.jpg)
バラ。
![](https://www.tokyo-houzan.com/wp-content/uploads/2023/02/IMG-9607-scaled-e1676708919593.jpg)
モモ。
![](https://www.tokyo-houzan.com/wp-content/uploads/2023/02/IMG-9615-scaled-e1676708899660.jpg)
脂質。
![](https://www.tokyo-houzan.com/wp-content/uploads/2023/02/IMG-9610-scaled-e1676708891322.jpg)
切開面。
![](https://www.tokyo-houzan.com/wp-content/uploads/2023/02/IMG-9609-scaled-e1676708877127.jpg)
信行牛らしい細やかなサシの入り方は変わらず。
バラ身もしっかり、クリーム色がかった脂質も安定の。
なのですが、実は今回、内臓に廃棄があり、、、
枝肉にもなにか影響があるかと気がかりだったのですが、
お肉に関してはバッチリ健康体でホッとしました。
どこからやってくる牛たちでも、毎回、
枝肉にご対面するときは楽しみの反面、ドキドキが伴います。
もちろん、それぞれの生産者さんたちのことを信頼して
今の関係があるのですが、やっぱり生きものである以上、
想定外のこともたくさん起こります。
起こってしまったことは変えられないですが、
次への精度をあげていくためにも
「一体なにが理由だったのか?」は知りたいところです。
お届け先の料理人さんたちの声も含めて
生産現場にフィードバックをしながら
これからも一緒に考えていきたいと思います。
こちらの「光波」くんはもう少し枝で枯らして、
2月末頃に加工予定です。