【入荷情報】ジャージー母さん♀「ツー」6歳

お久しぶりのジャージー母さんがやってきました。
今回やってきたのは三谷牧場で搾乳牛として活躍していた、
6歳の「ツー」さん。

<2年前の三谷牧場の放牧祭で出会っていたツーさん>

ツーの名前の由来は、女の子の双子だったので、
「ツインズ」をもじって「ツー」と「イー」と名付けられたそうです。
2頭は三谷牧場の後継牛として残されて、さすが双子ですね、
広い草地でも連れだって歩く仲良しさんだったそうです。

「でも性格は正反対で、ツーはほんとう穏やかな性格で、
 イーは神経質なんだよね~」とのこと。

それでも、イーが順調に子を孕んでいくのに対して、
ツーは種がなかなか止まらず、今回泣く泣く
(三谷牧場としては)まだ若いながら出荷されることになったそう。

昨年11月末にいつもの通り、中屋敷ファームにやってきました。

<こちらは今年2月頃>

そして、調べてみたらこの子たちのお祖母さんは
根性者のアニマルさんでした。

さよなら、アニマル。 – みたに牧場おさんぽブログ (hatenablog.com)

根性者のアニマルさん、懐かしい。
かれこれ10年近く、三谷牧場のジャージーさんたちに
向き合わせてもらっているので、
いろんな血筋の歴史に出会えてくるのが
なんだか時間を共有させてもらっているようで嬉しい。
それはきっとずっとお肉に向き合い続けてくれてる
料理人さんたちも同じだろうなぁと。

そして、中屋敷ファームでの7カ月間の再肥育期間を経て
ツーさんはこんな立派な姿に。

<6歳という若さもあってか、かなり丸みをつけてくれました>

そして。
今回から中屋敷ファームでの取り組みに嬉しい進化。
今まではオペレーションの関係で、経産ジャージーたちには
いつものジャージー肥育牛たちにあげているような国産飼料は
あげることができませんでした。
が。
今年の頭くらいから牧場で飼料をつくる頻度をあげたので、
小ロットでフレッシュな状態であげられるようになり、
ついにジャージー母さんたちも、
中屋敷さんがつくった国産100%の飼料で
育て上げることができるようになりました。

<「一番草」「有機大豆サイレージ」「デントコーンサイレージ」
「子実トウモロコシ」「くず大豆」「米ぬか」「きのこ廃菌床」のMIX。
頭の3種類は中屋敷さん自身が育てて収穫したもので雫石産。>

これはとっても嬉しいこと。
ますます、岩手・奥中山&雫石のテロワール色の濃ゆい子たちが
お届けできるようになりました。

今回のツーさんはそんなジャージー母さんの第一号です。

そして、出荷時には生体重610㎏になりました。
枝重量は311㎏だったので、歩留り51%。
経産ジャージーとしては立派な枝重量ですが、
相変わらず、ジャージー母さんは枝肉歩留りが低め。
三谷さんいわく、
「うちの子たち頭が良いからきっと脳みそが詰まってるから」笑

実際の内容はこちらです。

ロース芯。

バラ。

モモ。

脂質。

切開面。

枝肉全体

いやぁ立派。
思わず、ニヤニヤしちゃう内容です。
このロース芯のまるっとした形と大きさ、
そして、しっかりした肉色の赤身の中の程よいサシの入り方。
バラ身も経産ジャージーとしてはなかなか◎
脂質も安定のしっとりさで、このクリーム加減の色合いが
三谷牧場&中屋敷ファームでの育ちの背景を反映してくれてて
「うちの子に違いない」と安心します。
こりゃ穏やかツーさん、絶対うまいよ。笑

もう少し枝で枯らして、7月10日過ぎくらいに加工予定です。