お久しぶりのジャージー母さんがやってきました。
今回やってきたのは三谷牧場で搾乳牛として活躍していた、
6歳の「ツー」さん。
ツーの名前の由来は、女の子の双子だったので、
「ツインズ」をもじって「ツー」と「イー」と名付けられたそうです。
2頭は三谷牧場の後継牛として残されて、さすが双子ですね、
広い草地でも連れだって歩く仲良しさんだったそうです。
「でも性格は正反対で、ツーはほんとう穏やかな性格で、
イーは神経質なんだよね~」とのこと。
それでも、イーが順調に子を孕んでいくのに対して、
ツーは種がなかなか止まらず、今回泣く泣く
(三谷牧場としては)まだ若いながら出荷されることになったそう。
昨年11月末にいつもの通り、中屋敷ファームにやってきました。
そして、調べてみたらこの子たちのお祖母さんは
根性者のアニマルさんでした。
さよなら、アニマル。 – みたに牧場おさんぽブログ (hatenablog.com)
根性者のアニマルさん、懐かしい。
かれこれ10年近く、三谷牧場のジャージーさんたちに
向き合わせてもらっているので、
いろんな血筋の歴史に出会えてくるのが
なんだか時間を共有させてもらっているようで嬉しい。
それはきっとずっとお肉に向き合い続けてくれてる
料理人さんたちも同じだろうなぁと。
そして、中屋敷ファームでの7カ月間の再肥育期間を経て
ツーさんはこんな立派な姿に。
そして。
今回から中屋敷ファームでの取り組みに嬉しい進化。
今まではオペレーションの関係で、経産ジャージーたちには
いつものジャージー肥育牛たちにあげているような国産飼料は
あげることができませんでした。
が。
今年の頭くらいから牧場で飼料をつくる頻度をあげたので、
小ロットでフレッシュな状態であげられるようになり、
ついにジャージー母さんたちも、
中屋敷さんがつくった国産100%の飼料で
育て上げることができるようになりました。
これはとっても嬉しいこと。
ますます、岩手・奥中山&雫石のテロワール色の濃ゆい子たちが
お届けできるようになりました。
今回のツーさんはそんなジャージー母さんの第一号です。
そして、出荷時には生体重610㎏になりました。
枝重量は311㎏だったので、歩留り51%。
経産ジャージーとしては立派な枝重量ですが、
相変わらず、ジャージー母さんは枝肉歩留りが低め。
三谷さんいわく、
「うちの子たち頭が良いからきっと脳みそが詰まってるから」笑
実際の内容はこちらです。
ロース芯。
バラ。
モモ。
脂質。
切開面。
枝肉全体
いやぁ立派。
思わず、ニヤニヤしちゃう内容です。
このロース芯のまるっとした形と大きさ、
そして、しっかりした肉色の赤身の中の程よいサシの入り方。
バラ身も経産ジャージーとしてはなかなか◎
脂質も安定のしっとりさで、このクリーム加減の色合いが
三谷牧場&中屋敷ファームでの育ちの背景を反映してくれてて
「うちの子に違いない」と安心します。
こりゃ穏やかツーさん、絶対うまいよ。笑
もう少し枝で枯らして、7月10日過ぎくらいに加工予定です。