6月の梅雨入り前にして一足早く、
大雨と真夏のような暑さが交錯する中、
続いてやってきたのは埼玉・東松山から国分牧場ジャージー♂です。
今回の子は群馬の神津牧場で20カ月齢くらいまで育てられ、
後半の1年ちょっとを国分牧場で過ごしたので、
暮らしてきた時間が一番長い群馬県産になります。
神津牧場で母牛たちが過ごす放牧地はこんな素敵な環境です。
神津牧場 | 日本で最古の洋式牧場 (kouzubokujyo.or.jp)
神津牧場さんは創業者の神津邦太郎さんの理念である、
『草と牛は一体であり、草を乳に換えることが神津牧場の経営の基本だ』
という考えのもと、ずっとそこにある資源(草)で
乳を生み出すことを120年以上続けてきた牧場です。
今回の子もそんな考えの環境で育てられているので
肥育牛とはいえ、配合飼料もそんなに多くはあげていないかと。
その後、20カ月齢で国分牧場にやってきてからは
1年ちょっと、モネンシン(抗生物質)フリーの餌と、
コエドビールのビール粕、地元の稲わらなどで、
立派に育て上げてもらいました。
今回の子も立派に生体676㎏、枝重量390㎏にまで
育て上げてくれました。(歩留り57%)
ジャージーとしてはここまでの重量になれば十分立派。
そして、毛色の濃さと堂々とした姿も安定感あって良い感じです。笑
こちらが実際の内容です。
ロース芯。
バラ。
モモ。
切開面。
今年1月に出荷になった前回の神津ジャージーと比べると
少し皮下脂肪が厚くなりましたが
赤身自体は同じような雰囲気です。
神津ジャージーに向き合わせてもらった初期の頃に比べると
枝肉の平均重量も上がってきている感覚があります。
神津牧場の放牧地でのノビノビとした育成が功を奏しているのか、
加えて、国分牧場でのジャージー肥育技術があがっているのか。
きっと生産現場の皆さんの細やかな試行錯誤のおかげで
いろんな要素が絡んでいるのだろうなぁと思います。
いつもありがとうございます。
そして、「ジャージーは美味しい。」
そんな評価が10年近く前の取り組みスタート時より
多く聞かれるようになったことも嬉しい限りです。
なかなか近道はないですが、生産者さんたちと一緒に
この後の10年も地道に続けていきたいです。
こちらのジャージーはもう少し枝で枯らして、
6月末頃に加工予定です。