【入荷情報】信行牛<あか牛>♂32.2カ月齢(自家産)

東京の桜🌸もチラホラ散り始めた4月頭、
熊本からやってきたのは井信行さん・雅信さんが育てる
こちらのあか牛くんです。

<自家産。昨年12月に行ったときに会ってきました>

今回の子は2月に出荷になった前回の子とずっと一緒に
育てられてきました。

<2020年10月 向かって左のチビちゃんが今回の子。3カ月齢>
<2022年12月 子牛のときとまったく同じ並び。大きくなったね~>

実は12月の訪問時、この子のお母さんにもご挨拶していました。

<5歳のときに産んでいるので、現在8歳でも活躍中>
息子さん、大事に向き合わせていただきますね。

「血統、育った環境、餌に加えて、
身体の6割を占める『水』も絶対大事だよね」
と最近、仲間内でよく話しています。
そう考えると、井さんの牛たちが日々飲んでいるのは
環境省の名水百選にも選ばれた水源である『池山水源』の水。
こんな贅沢なことはありません。

<阿蘇・産山村の池山水源>

加えて、餌もできるだけ地域のものをつかった
国産飼料100%での肥育に長年チャレンジされています。
世界情勢が不安定な今こそ、より注目される価値観です。

『やっと時代は追いついた』
10年前に目にした、あか牛協会が掲げていたキャッチコピーが
ふと思い出されます。

でも、その取り組みがとても貴重であること、
そもそも日本の飼料自給率が25%ととても低く、
日本が誇る「黒毛和牛」が輸入飼料7-8割で
育てられていることはあまり知られていません。

いろんな方々と話す中で、それ以前に、
自分たちが口にするものが「なにを食べて育ってきたのか」
考えること自体があまりないのだ、ということを知りました。

であれば、問題提起の前に、まずは想像してみてもらいたい、
という想いがずっとあり、こちらの動画を作りました。

一人でも多くの方に見て頂いて、
なにかを想像するきっかけにして頂けたら嬉しいです。

そして、肝心の今回の子の内容はこちら。

32.2カ月齢の去勢にしては、386.7㎏は小さめ。
ロース芯の大きさ48は枝重量に対して立派だし、
A2でもあることから歩留りの良さは期待できます。
BMS4は井さんのあか牛の中では比較的サシっ気がある方だけど
いつものコザシであれば嫌味じゃないかな。
BCSが5なので、肉色は濃いめで良さげ。

などなど色々想像しながら、実際にご対面した枝肉内容です。

ロース芯。

バラ。

モモ。


脂質。

切開面。

格付けからイメージしていた通りの肉色の濃さ、
ロース芯の張りに加え、コザシ加減、脂質の良さ、
美味しそうな仕上がりです。

もう少し枝で枯らして、4月中旬に加工予定です。