岩手うしツアーに明け暮れて楽しかったGW明け、
まずやってきた子は、こちらも皆んなでよく牧場にお邪魔する、
埼玉・東松山の国分牧場ジャージーくんです。

こちらは定番の東京・八王子の磯沼牧場からやって来た子。
両牧場ともコエドビールのビール粕をあげて育てている、
コエドビールタッグで育ったパコくんです。
ほんの数日だけ、磯沼さんにいた期間のが長かったので
今回は東京都産ジャージーになります。
13.5カ月齢で国分牧場にやってきて、
それから約13カ月間、モネンシン(抗生物質)フリーの餌と、
コエドビールのビール粕、地元の稲わらなどで、
立派に育て上げてもらいました。
国分牧場さんに関してはこちらの紹介動画をぜひご覧ください。
國分さんが送ってくれた可愛いパコ写真集です。笑




そして、26.7カ月齢で生体重616㎏まで育てあげてもらって、
枝重量は歩留り57%で352.5㎏でした。
ジャージーの生体からの枝肉歩留りは長らく55%が安定だったのですが、
最近、歩留りが少し良い子が国分ジャージーで続いています。
なにか理由があるのかな~。
他の生産者さんたちと枝肉内容について話していても
「(生きてるときは)中身がわからないからなぁ・・・」
って悩まれることがよくあります。
生きものだから、理由が一概に分からないことも多く、
生き死にも含め、本当難しいことに長い時間をかけて
向き合ってくれているんだなぁって思います。
だからこそ、専門分野は任せるしかないものの、
仕入れを安定して続けていくことで、悩みも含めて、
できる限り一緒に共有していきたいです。
そして、実際のパコ枝肉内容です。
ロース芯。

バラ。

モモ。

脂質。

切開面。

枝肉全体。

それでもやっぱりジャージーはやや脂がクリーム色。>
前回の同じタッグの今年1月出荷のミネルヴァ君のBMS1と、
サシ加減があまり変わらない気がするけど、
今回は一応、BMS2でした。笑
でも、そのミネルヴァ君のお肉もとても評判良かったのと、
その後すぐに向き合った竹の谷蔓の経産牛もBMS1だったのだけど、
両方とも、繊維感もシルキーで、しかも味わいがしっかりあって
とても質の高いお肉でした。
B1、A1と、めったに経験しない格付けに2頭立て続けに出会い、
格付けからの先入観がいろいろ覆されました。
中身が見えないからこそのこんな出会いも楽しいし、
自分の経験値をグッとあげてくれます。感謝。
なので、今回のパコも比較的赤身寄りですが、
その味わいが楽しみです。
パコはもう少し枝で枯らして、5月下旬に加工予定です。