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【短角×あか牛】の短褐和牛のお母さんに黒毛の血をかけたので
和牛3品種がかけ合わさった子です。男の子。
ちょうど4年前の短角子牛市場に、後の母となる短褐♀が出てきて、
中屋敷さんと一緒に即、「それは飼おう~!」となって
導入してもらいました。
その頃には、お互い雑種強勢の強みを実感していたし、
まず短角と褐毛の和牛2品種という土台があること、
そこに、さらに黒毛を掛け合わせることで、
それぞれの品種の良い持ち味が出た「和牛」を
生み出すことができるのでは?と考えて。
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それから順調に成長してくれて、1歳を過ぎた頃に
めでたく今回のノリノリを孕んでくれました。
それから10カ月後、、、
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この時はまだ濡れててよくわからなかったのですが、
乾いてみたら、この毛色!
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岩手から画像が届くたびに一人大興奮しながら、、、
生まれて1ヶ月半くらいの頃、やっと直接会いにいけました。
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皆さんにめっちゃ可愛がられてる様子。
ちょうどこの日は耳標付けと鼻紋を取るタイミングだったので
私も興味深く見させてもらいました。
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その後は順調に成長を重ねていってくれました。
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生まれた時期の関係で、放牧に上がることはなかったのですが、
育成を終えた後は、いつものジャージーたちと同じように
ずっと国産飼料100%の餌で育ててもらいました。
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「子実トウモロコシ」「くず大豆」「米ぬか」「きのこ廃菌床」のMIX。
頭の3種類は中屋敷さん自身が育てて収穫したもの。雫石産です。
テロワールのある牛肉を目指して。
さらに、草食動物である牛にとっては、
本来の生理に寄り添った内容のゴハンです。
加えて、中屋敷さん自身が育てる有機大豆サイレージが入ることで
赤身の味わいに深みを加えることができるのでは、という取り組み。
こちらの餌でしっかり30カ月齢まで育てあげてもらい、
枝重量466㎏にまで仕上がりました。
格付けは、BMS5のA4。すごい。
こちらが実際の内容です。
ロース芯。
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バラ。
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モモ。
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脂質。
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切開面。
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枝肉全体。
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素直にとっても美味しそう~。
ロース芯のサシの入り方がコザシで良い感じ。
BMS5点なので3等級と4等級の間くらいです。
この餌のいつも同様、脂質もしっとりでとても良い質感。
バラ身もしっかり厚みがあるので使い勝手良いだろうな~と。
モモはそんなにバリバリのサシの入り方ではないので、
程よい赤身肉で、皆さんに好まれそうな予感。
黒毛の血が但馬系の「安平照」っていうのも楽しみです。
そして、この餌で育てたジャージーやジャー黒は
もう少し脂のクリーム色が強いのですが、
この子はそんなことなく。
やっぱりベータカロテンの分解酵素を持ってる量は
品種によってずいぶん違うのだなぁと実感します。
そして、重量も含めて、この餌たちで30カ月齢でここまで
立派な仕上がりになってくれたのは生産者さん側の経営を
考えても可能性のある取り組みだと思います。
今回、味わいも含めて評価されればなおさら。
なにせ、芝浦にこの子がやってきたとき、いつも私が
ちょっと芝浦基準とズレた変わった子たちばかり連れてきてるので、
こんな立派な内容の子でちょっと驚かれ、
「これなら和牛(黒毛)で売れる内容だな」と問屋さんにいじられたくらい(笑
中屋敷さんとの次なるチャレンジ1頭目の大切な可愛いノリノリ、
少し枝で枯らして、11月頭くらいの加工予定です。