【入荷情報】国分牧場ジャージー♂28.4カ月齢(群馬県産)

牛にとっても、人にとってもおそらく、
一年で一番過ごしやすい気持ちよい季節のなか、
続いて、国分牧場からやってきたのは神津ジャージーです。

この子も群馬の神津牧場で過ごしてきた16ヶ月間のうち、
放牧地で過ごす時間も長かったはずなので、
この季節の草の新芽の美味しさをきっと知っているはず。

こちらがちょうど4年前の2021年に、國分さんと一緒に
お伺いしたときの神津牧場の肥育牛たちです。

この裏側がずっと続く運動場のような放牧地になっています。

ちなみに搾乳牛たちはこんな最高の環境で、搾乳以外の時間を過ごしています。

搾乳の時間になると、こうして放牧地の入り口に向かい、

きちんと並びながら道路を歩いて、

搾乳してもらえる牛舎に入ってゆきます。

いいなぁ。
私はもし牛に生まれ変わるとしたら、
肉牛だったら、ずっと田村牧場の短角牛に生まれたかったけど、
子を産んで搾乳牛として生きていくなら神津牧場のジャージーがいいなぁ。
って思います。
今のうちに現世で徳を積めるようにがんばって生きていきます。笑

この環境を見て頂いたら分かる通り、
神津牧場さんは創業者の神津邦太郎さんの理念である、
『草と牛は一体であり、草を乳に換えることが神津牧場の経営の基本だ』
という考えのもと、ずっとそこにある資源(草)で
乳を生み出すことを120年以上続けてきた牧場です。

神津牧場 | 日本で最古の洋式牧場 (kouzubokujyo.or.jp)

そして、ジャージー雄が生まれた場合の肥育のときも
配合飼料はいくらか食べさせていますが、
やっぱり草が主体のようです。
そのため、すごい肉量がつくような仕上がりではないものの、
身体のベースとなる基礎ができているような印象で
国分牧場さんで仕上げの肥育期間を経たときに、
比較的バランス良く肉がつくような感覚があります。

今回の子も16カ月齢で国分牧場にやってきてから約1年間、
モネンシン(抗生物質)フリーの餌とコエドビールのビール粕、
地元の稲わらなどで育て上げてもらい、今回の出荷になりました。

28.4カ月齢で、生体重612㎏、枝重量333.5㎏だったので、
枝肉歩留り54%。

実際の内容はこちらです。

ロース芯。

バラ。

モモ。

脂質。

切開面。

枝肉全体。

今回の子は赤身寄りのジャージーです。
ロース芯が真ん丸で、枝重に対して大きく張りがあるのが
育ちを表しているようでとても安心感があります。
脂の色はしっかりカロテンの黄色味が残っているのも含めて
国分牧場での1年間の肥育期間がある割に、
神津牧場での育ちを色濃く残しているような印象の仕上がりです。

しっかり赤身で味のあるお肉を求めている方には
ど真ん中の内容じゃないかなぁと思います。

こちらの子はもう少し枝で枯らして、
5月下旬頃(そろそろ少し暑くなってるのかな・・・)
に加工予定です。