【入荷情報】エム牧場ジャージー♂30.3カ月齢

6月とは思えない暑さが続く中(まだ梅雨中なの?!)、
岩手からやってきたのはエム牧場さんのジャージー♂です。

昨年11月、エム牧場さんにやってきたばかりの頃がこちら。

たった半年でもこんなに毛色も変わって、成長するんだなぁと
ちゃんと時間が流れていることを実感します。

今回の子は牧場移動のときからずっと見てきていますが、
フレームはあって、骨格は大きいのですが、
なかなか横に丸っこくならない子で、育て手を苦労させました。

ちなみに、最後の半年で食べていた餌は、
デントコーン、稲WCS、キノコの廃菌床、牧草に加えて、
モネンシンフリーの配合飼料3㎏程度と、
徐々に地域で生産されたものの割合を増やしてくれています。

出荷直前の姿がこちら。30.3カ月齢。

やっと少し丸くお肉をつけてくれたような気もします。

格付けはこちらでした。

フレームがある分、思ったより重量はあったのですが、
引きが長い体型だったので、やっぱりバラは薄いのかなぁと。
以前、三谷さんが体型が細く長い母さんジャージーに
「さんま」ちゃんという名前をつけていたのをふと思い出しました。笑

実際の内容はこちらです。

ロース芯。

バラ。

モモ。

脂質。

切開面。

ロース芯は思っていたより大きく、きれいな丸い形でホッと。
肉色の濃さからジャージーらしい赤身の濃い味わいを期待します。
バラはやっぱり薄かったので、今回は肩だけ先に早めに加工して
残りはもう少し枝で枯らしてから加工予定です。

つい先日も牧場訪問しながら、国分さんと
ジャージーの個体差の大きさについてお話していました。
どうしても乳用に改良を進められてきた品種なので
お肉の仕上がりに関して安定感を求めるのは難しい。
でも、そのお肉が美味しいのは私たちは知っているので、
なんとか工夫しながら、生産者・牛肉卸・レストランや小売店、
それぞれが少しずつでもちゃんと残せる形で
ジャージーの肥育を継続していけたら嬉しいです。

日本の美しい四季もなくならないで欲しいし、
日本各地の牛たちの多様性もなんとか残していきたいなぁと
すでに真夏のような6月を過ごしつつ、思っています。