お盆も過ぎて、夏の終わり。
・・・っていう感じもしない暑さが相変わらず続いていますが、
そんな中、岩手からやってきたのは、エム牧場ジャージー♂です。

彼らがエム牧場さんに来てから、もう10カ月近く。
そうか~、もうそんなに経ったんだなぁと思いながら
成長を振り返っています。
今年の1月。

岩手の金ケ崎にやってきたばかりの頃。
手前から2頭目の顔をあげている子が今回の子です。
顔が詰まっていてかわいい。
この頃はまだ冬毛で、夏毛になった今と比べるとずいぶん、
毛色も濃かったです。
今年の2月。

そして、それから半年でこちら。
最後の半年で詰まっていた顔も伸びたような気もしますが(笑)
身体も立派に仕上げてもらいました。

最後の半年で食べていたのは、
デントコーン、稲WCS、キノコの廃菌床、牧草に加えて、
モネンシンフリーの配合飼料を1日3㎏程度です。
前回のジャージーが生体でも引きが長くて、
肉質も赤身寄りのやや経産っぽい仕上がりだったので、
ちょっと気掛かりだったのですが、皆さんから
味は濃くてとても美味しかったという声が戻ってきて
ホッとしていたところです。
今回の子は生体のときから割と良さそうな雰囲気だったので
期待しながらやってくるのを待ちつつ。
格付けはこちらでした。

重量自体は前回の子とそう変わらないのですが、
やっぱり牛は形なんだなぁと。
ロース芯の大きさや、歩留り等級など見る感じで
「良さそうじゃない?」という印象です。
実際の内容です。
ロース芯。

モモ。

バラ。

脂質。

切開面。


枝肉全体。

ジャージーの特徴と餌の影響で、
後ろにいる黒毛たちに比べて脂はややクリーム色。
そして、今回の子はジャージーらしく、
乳用種の割りに程よく入ったロース芯のサシが
バランス良く、愛されっこのオーラを醸しだしています。
ロース芯の大きさもしっかりあって素敵。
「良いね~。美味しそうだねぇ。」
と、ニコニコ枝に話しかけるパターンです。
綺麗な言葉をかけると綺麗な花が咲くように
なにか牛にも伝わっているといいな、と思いながら。
こちらはもう少し枝で枯らして、
新学期のはじまる9月頭に加工予定です。