【入荷情報】国分牧場ブラ黒♀27.3カ月齢(東京産)

前回の、国分牧場ブラジャー(ブラウンスイス×ジャージー)君が
不純な動機で、その名前の段階からみんなに愛されて(笑)、
そして、その名前に負けず劣らず、
味わい自体もとっても愛されました。

ブラウンスイスとジャージーの良いところどりが良くできていて、
肉周りの良さはブラウンの特徴が、
そして赤身の独特の旨味はジャージーの特徴が
ちゃんと出ていたように思います。
脂も美味しかったなぁ。。。
「また、ブラジャーください!」
とよく言われるのですが、残念ながら、
まだ次の子はどこにもいないのですが、、、、、

でも、生産者さんや、料理人さん、食べてくれた方々と、
牛種の掛け合せや、牧場ごとの餌や飼い方の違い、
その仕上がりの味わいに関して、縦・横どちらの繫がりも含めて、
情報交換や共通認識ができて、ワイワイ言い合うのは、
とっても楽しいことだなぁと思うし、
今後の自分たちや次の世代の、畜産の可能性を探り続けているような
勝手にワクワクする感覚があります。

たぶん、どの段階でバトンを受ける人も同じで、
良き生産者さん、良き料理人さんたちに囲まれて、
そういうリレーの一部に入れてもらえることをありがたく思います。
(井さんも先日、熊本に来られたシェフたちが
 「みーんな、本当に良い人たちで!」ってビックリしてました。)

そして、続いてやってきた、国分牧場牛がブラ黒ちゃん27.3カ月齢です。
(ブラウンスイス×黒毛)
またまた私にとっては、初めての掛け合わせ。
しかも、国分牧場さんには珍しい女の子。
この子は東京・八王子の磯沼牧場さん生まれの子ですが、
18カ月齢くらいで、埼玉・東松山の国分牧場さんにやってきたので、
東京都産になる、ひっかけ問題パターンです。
磯沼さんのところでつけられた名前は「ドンキ」ちゃんとのこと。
「びっくりドンキー」?(笑)

そして、この子の写真を探していたら、
1年半前、初めて磯沼さんのところに遊びに行ったときに
若かりしドンキちゃんに会っていました。
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「一体どんな掛け合わせ~?!」って思うくらい、
いろんな色の子たちがたくさんいて、
凄いテンションが上がったのを覚えてます。笑

そして、先月、国分牧場さんに行ったとき。
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27.3カ月齢で枝重量は515㎏になりました。

ロース芯。
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バラ。
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モモ。
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切断面。
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そして、枝肉と山田さん。笑
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いつも骨付きやら、真空無しやら、部位ごとの追熟やら、挽き肉やら、
我がまま放題の加工をやらせてくれて、感謝しかないのです。
こういった方々のご協力のお蔭で、
それぞれのシェフに求められる状態にできる限り近づけて
よりモテモテになるように、お届けすることができています。

肝心の枝肉は、黒毛の血の存在がちゃんとあって、
ロース芯、バラのサシが程よく入っていて
お肉自体はいつもの国分牧場さんの味わいで愛されそうな印象ですが、
ロース芯が掛け合わせから想像するより、ちょっと小さめで
皮下脂肪がちょっと厚めでした。

国分牧場さんはホルス去勢の肥育がベースだから、
同じ餌だと、雌だと脂がどうしてもつきやすいのかな?とか
いつもより少し長い月齢だから、もう少し手前が良かったのかな、とか、
あ、磯沼さんのところで運動場じゃなくて牛舎で飼ってた子か、とか
こういう時にその理由を想像できる情報があって、
次に向けて話し合える関係はありがたいな、と思います。

枝でしばらく休ませて、この子は6月上旬に加工予定です。