「牛の性格は肉質にでる。
育てた人の考えや、環境はもちろんのこと。」
と、昨日もそんな話で仲間内で盛り上がっていました。
私も常々、思っていることです。
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今回やってきたのはこちらの中屋敷ファームのジャージー君。
先月やってきたジャージー君たちと一緒に
1年目の夏の約半年間を放牧地で過ごしました。
その時の光景です。
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コロナ禍で岩手を訪問する機会がぐっと減った3年間なのですが、
それでも、この子は放牧地でも牛舎でも、
積極的にぐいぐいアピールしてくる子で
探しはじめたら、たくさんの画像が出てきました。
まず初めて会ったのは生まれて3カ月齢くらいの頃。
離乳に向けて、少量のミルクをあげた後。
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そして、こちらは放牧地から降りてきて、国産飼料を食べ始めた頃。
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こちらは昨年の夏、甥っ子たちを連れて岩手うしツアーをした時。
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と、毎月のように通っていた頃ならともかく、
ピンポイントでしか訪問できていないのに、
これだけ前面に出るアピール力がある子の肉質や肉周りは
今までの経験上、なんとなく期待しちゃうのです。
そして、ちょうど国産飼料をつくるタイミングだったようで
こんな画像が中屋敷さんから届きました。
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「くず大豆」「米ぬか」「きのこ廃菌床」原料それぞれを投入。
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この後、ラップで密閉して保管します。
最初の話でいえば、牛本人の性格に加えて、
育てた人の考え、環境すべて含めて、
自分が現時点で考える理想の真ん中にいるような子です。
どんな仕上がりになっているか、楽しみに枝肉に会いにいきました。
ちなみに、生体665㎏で、枝重366㎏なので、
歩留りは安定の55%でした。
が、今回は重量自体よりも、ロース芯の大きさなど
肉周りが自分の中では気になっているポイントでした。
実際の内容はこちらです。
ロース芯。
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バラ。
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モモ。
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脂質。
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切開面。
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通常肥育牛と脂の色の違い。
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「え、もしかしたら、今回、A2になるんじゃない?!」
って、全農の担当者の方と話していたくらい、
久しぶりに立派なロース芯の大きさ、そして、
モモのパンっとした張り方がちょっとジャージーらしからぬ雰囲気。
結局、格付けはB2でしたが、この肉周りの場合はきっと
味わいも良いんだろうなぁって感じる枝肉内容です。
「この仕上がりの違いはどこから来るんだろう」
っていう話を中屋敷さんともしていたら、
「血統的なものもあるかもしれないね」とのこと。
環境、食べてきた餌、牛本人の性格、そして、血統。
すべての要素が絡んでくるので、毎回が初対面であり、
自分の経験値の積み重ねにもなっています。
ありがたいこと。
今回の子も生きていた時のお牛柄を想像しながら
大事にご案内していきます。
加工は3月中旬くらいの予定です。