【入荷情報】ジャージー母さん♀「チビマル」8歳

続いてやってきたのは、おでこの白いマル模様が特徴の
こちらの「チビマル」ちゃん。

<今年の5月に訪問したときの「チビマル」>

岩手・奥中山の三谷牧場で活躍してきたジャージー母さんです。

<三谷牧場の放牧スタート日の光景>

今回もいつもの通り、雫石の中屋敷ファームで
約半年の再肥育期間を経て、やってきてくれました。
8歳です。

「チビマル」の名前からご想像の通り(?)、
「マル」ちゃんというお母さん牛が三谷牧場さんにいて、
その子の第一子が「チビマル」ちゃんです。

お母さんの「マル」ちゃんはとってもお転婆な性格で、
というよりも、三谷家で一番の暴れん坊だったらしく(笑
搾乳の度の一蹴りの応酬が決まるか避けるかが
定番になっていたらしい。。
チビマルちゃんもそんなお転婆な性格とともに
頭の白いマル模様も母親から譲り受けたそうで。

そんなお母さんのマルちゃん、実は今から3年近く前、
出産を終えた後、腰を痛めてしまい、
いつものように、中屋敷さんちにやってくることなく
残念ながら亡くなってしまったそう。
そんなマルちゃんのことはこちらの三谷さんのブログに詳しく。

『マルちゃん、また来てね。』

そんなことがあったからこそ、マルちゃんなき後、
しっかり子孫を繋いでいってくれたチビマルちゃんは
最後までみんなにぜひ愛されてもらいたいというのが
三谷さんから託された思いです。

>あの時、我が家の牛達が中屋敷→荻澤ルートを辿ることが
>きっと一番の弔いになる事なんだなって、気が付いたんだよね。
>その道を辿れなかった子を前にして、改めてっていうか初めてというか。

>大事に食べてもらえず、「ありがとう」と言ってもらえず
>存在が消えて行くという事が、こんなに淋しい事かって思ったんだよね。
>マルの分も乗せて、皆様に大事にしてもらいたい・・。

そんな母の想いを知ってから知らずか、チビマルちゃんは
中屋敷ファームでの再肥育で立派に仕上げてもらって
私のもとにやってきてくれました。
8歳という若さもあってか、ここ最近のジャージー母さんの中では
一番重量もつけてくれました。
中屋敷さんも少し前に
「今までのジャージー経産にはなかなかない感じで
 背中も割れてきて、なんだかしっかり肉牛っぽく仕上がってきたよ」
と話していたイメージ通り。

枝重量298㎏。
実際の内容はこちらです。

ロース芯。

バラ。

モモ。

脂質。

切開面。

枝肉全体

ロース芯も大きく張りもあり、程よいコザシでバランス良し。
脂がいつもの経産よりやや黄色味が強い印象なのは
三谷牧場での暮らしの名残りをしっかり残しているのかな、と思わず。

中屋敷ファームでもよく食べて、どんどん丸くなった
っていう話だったから、皮下脂肪じゃないといいね~
って話していたのだけど、余分な皮下脂肪はまったくつけてなくて
想像以上に歩留りも良さそう。なんて良い子(笑

前回のジャージー母さん、だいちゃんも強い存在感ある子で
あちこちで足跡を残してくれたけど、
今回のおてんばチビマルちゃんも
また楽しい個性を発揮してくれそうな予感です。

もう少し枝で枯らして、9月第一週に加工予定です。