【入荷情報】国分牧場ジャージー♂34.9カ月齢(群馬県産)

今回やってきた国分牧場ジャージーはこんな可愛い子。

ジャージー、成長するにつれ、顔がだんだん長くなってくることが多くて
「あれ、先月来た時はあんなに可愛かったのに、なんか雰囲気が違う・・・」
ということがよくありました(笑)
でも、この子は成牛になっても割と顔が詰まっていて可愛い( *´艸`)
ザ・ジャージーらしい毛色だし、ジャージー肥育界のモデルになれそうです。
(もし画像使いたい方いたらご連絡くださいw)

今回の子も6月に出荷になった子と同じく、
群馬県の神津牧場生まれのジャージー♂です。

神津牧場で20カ月齢くらいまで育てられ、
後半の15カ月齢を国分牧場で過ごしたので、
今回も暮らしてきた時間が一番長い群馬県産になります。
にしても、約35カ月齢って和牛で考えてもなかなかの長期肥育。
その味わいがとても楽しみです。

そして、こちらは神津牧場名物、
放牧地から搾乳に向かう母牛たちの『牛の行列』。

神津牧場 | 日本で最古の洋式牧場 (kouzubokujyo.or.jp)

神津牧場さんは創業者の神津邦太郎さんの理念である、
『草と牛は一体であり、草を乳に換えることが神津牧場の経営の基本だ』
という考えのもと、ずっとそこにある資源(草)で
乳を生み出すことを120年以上続けてきた牧場です。
理念を掲げることはできても、続けていくことが一番難しい。
様々な価値観の時代を越えて、取り組み続けていることを尊敬します。

その後、国分牧場にやってきてからは
モネンシン(抗生物質)フリーの餌と、
コエドビールのビール粕、地元の稲わらなどで、
15カ月間かけて、立派に育て上げてもらいました。

最近の神津&国分牧場のタッグはとても安定していて
重量も乗り、お肉の仕上がりも良くなっています。
今回の子も生体で674㎏、枝重390.5㎏と57%の良い歩留り。
(今までのジャージー平均が55%)
そして、事前に届いた格付けから、内容も期待できそうだなぁと。

実際の内容はこちらです。

ロース芯。

モモ。

バラ。

脂質。

切開面。

枝肉全体。

うーん、良い内容です。
なによりロース芯が張りがあって良い形をしていると
この子の育ちの良さから美味しさが想像できるので
安心感があります。
そして、ロース芯がしっかり大きさがある子は
どの牛種でも、皮下脂肪を比較的つけずらい気がします。
モモも含めて、程よいサシのバランスも良さそう。
脂の色も幼少期から草をめいっぱい食べてきたジャージーらしく、
後ろの肥育牛たちと比べるとややクリーム色がかっています。

ジャージー赤身の濃ゆい味わい自体は
食べた方には知ってもらえると思うので、
残す課題はいかにお肉をつけずらいジャージーの肉周りを
安定して良くするか、ということだと思っています。
なので、このタッグの仕上がり加減はいろんな部分で
今後の参考になるのではないかな、と感じています。

こちらはもう少し枝で枯らして、9月上旬に加工予定です。