やっと!食欲の秋がやってきました。
今年の夏は春先から酷暑が続いて、
例年以上に畜肉の動きが鈍かったとお聞きしました。
やっと涼しい日も出てきたので皆さんの食欲も復活しますように。
そして、「今年はジャージーの豊作年だね!」と言われるくらい(笑)
東京宝山には岩手から、そして、埼玉から、
ジャージーたちが次々とやってきています。
この秋、やってきたのは岩手・雫石から中屋敷ジャージーです。
今回の子も奥中山の酪農家さんで生まれてすぐやってきた子です。
生まれてちょうど1ヶ月くらいの頃に雫石で会っていました。
可愛い♡
この頃の画像を探している自分は今も相変わらず、
顔がニヤニヤしています。笑
目黒鼻黒で、ほんとう可愛いですね~( *´艸`)
この子は生まれ月の関係で山に上がることはなかったのですが、
中屋敷さんの牧場で仲間たちと大切に2年半育てられてきました。
こちらは今年の2月にいったとき。ちょうど2歳です。
いくと寄ってきてくれる懐っこい子でした。
そして、こちらは5月。
身体も少し丸みが帯びてきているのと
冬毛から夏毛に生え変わっているのが分かります。
そして、この隣にいる子は5月末に先に出荷になった
2カ月先輩のジャー黒なのですが、遜色ない身体つきで、
ジャージー単体としてはなかなか立派に育ってくれました。
そして、この子たちが食べている餌がとても大切なもので。
「一番草」「有機大豆サイレージ」「デントコーンサイレージ」
「子実トウモロコシ」「くず大豆」「米ぬか」「きのこ廃菌床」のMIX。
頭の3種類は中屋敷さん自身が育てて収穫したもの。雫石産です。
輸入飼料に頼らずに、地域の資源をフル活用して
持続可能な畜産の形を目指しています。
その取り組みの詳しい内容はこちらに。
実はここ直近の中屋敷ジャージーが枝重300-350㎏の間くらいで
重量の乗りがいまいち良くなかったのですが、
今回の子は生体の時点から期待していた通り、
枝重387㎏まで仕上がってくれました。
ジャージーはこのくらいまで重量が伸びてくれると
まず、生産者さんにも少し残せるくらいになる合格ラインかな、
という感覚です。
(もちろん、飼育期間・その間にかけるコスト・飼育方法、
そして、肉質・販売単価次第ですが。)
実際の枝肉内容はこちらでした。
ロース芯。
バラ。
モモ。
脂質。
切開面。
枝肉全体。
ちゃんと中屋敷さん手作りの餌を食べてきたことが分かる、
クリーム色の脂質に個性が出ています。
脂の質もしっとり良く◎
ロース芯はそんなに大きいわけではないけど、
きれいな形と程よいサシに育ちの良さが出ているかな、と。
バラも重量が乗ってくると少し厚みが取れるのでホッと。
もう少しだけ枝で枯らして10月2週目あたりの加工予定です。
食欲の秋、豊作ジャージーの出番です。笑